バックマン・ブックス〈1〉バトルランナー (扶桑社ミステリー)
1972年キングが描いた21世紀は、絶望の窒息地獄だった。2025年最大の
贅沢とは?安全な呼吸だった。いよいよ大気汚染は致命的となり。人々は
ノーズフィルターなしでは、たちまち喘息・肺疾患となり。「天気予報の次は、
本日の公害指数のお知らせ…」フリーテレビによる愚民化政策、プロパガンダ。
致命的な社会矛盾を前にマスコミはその機能を失い。無知蒙昧どもに
「殺人ショー」をタレ流す。大衆不満の矛先をそらす道化に成り下がる。
知恵の光・図書館は、日本の大学みたいIDカードで貧民しめだしだってさ。
放射能な工場員だった主人公も、400万人の失業者に仲間入り。このままじゃ
俺もヨメのポン引きに成り下っちまう。娘の薬代もママナラねえ。一攫千金TV
番組、デスレース「ランニングマン」しか望みはねぇ…背景物語も絶望的だが。
100→0章へ逆るカウントダウン章割が、より恐怖感を煽る。映画と違い原作
では、リミット30日間のマラソンレースだ。『逃亡者』リチャード・キンブルな
ノリか。まるで読者の自分まで、時効待ちの殺人犯になった気分。あと15年で
俺は偽名を捨て、病院も定職も手に入る。隣人を疑わず、ポリや警備員にビビら
なくて済むんだ。恐るべしキングマジック!
PS●もっとリアルにビビりたい人→1962『沈黙の春』/1996『奪われし未来』翔泳社
●同じ世界観をシュワちゃんで→『トータル・リコール』(ディック/マイノリティ・リポート収録
シュワルツェネッガー・ベスト・セレクションズ
今やカリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー主演作のベスト盤。85年のレッド・ソニアから94年のジュニアまで。全8作品21曲収録。作曲家も有名所だけ上げても(カッコ内はその作曲家の代表作)1~3「ターミネーター2」17「トゥルーライズ」ブラッド・フィーデル(ターミネーターシリーズ、トゥルーライズなど) 4~5「キンダガートン・コップ」ランディ・エデルマン(ベートーベンシリーズ、トリプルXなど)6~7「トータル・リコール」ジェリー・ゴールドスミス(猿の惑星、オーメンなど)12「レッド・ソニア」エンニオ・モリコーネ(夕陽のガンマン、ウエスタンなど)18「ジュニア」ジェームズ・ニュートン・ハワード(シックス・センス、コラテラルなど)などの作曲家の作品が収録されています。作風もターミネーター2とかのシンセオンリーの作品からトータル・リコールのオーケストラとシンセをうまく組み合わせたものからレッド・ソニアのバロック風の作品までいろいろな作風の作品がある。なかでもキンダガートン・コップやレッド・ソニアは個人的にこのアルバムを聴いて好きになった。シンセの曲もオケの代用のシンセではなくシンセの冷たい音を使用した新しい形の曲なので新しい(当時)音楽の形だと勉強になりました。けどこのCDには監督、出演・音楽の情報しか載っていない解説だったので、もっと具体的な音楽の解説や映画の解説が入っていたら最高なんですが入っていないので星4つです。
スティーヴン・キング・コレクション
ヴァレースが権利を持つサントラからの選曲(日本版ライナーより)。私自身はE・ゴールデンサル「ペットセメタリー」目当てだったが、他にD・エルフマン「黙秘」カーペンター「クリスティーン」C・ヤング「ダーク・ハーフ」P・ドイル「ニードフル・・・」など。作家キングのファンが買うのかどうかは定かではないが、サントラ・ファンも楽しめる。
バトルランナー [DVD]
電飾オペラ男、チェーンソー男、ホッケー男などなど
シュワちゃんの敵キャラが個性的で面白い!
安っぽい世界観がなんとも言えない!
ガンガン進む展開を、突っ込みながら楽しめました。
この映画のシュワちゃんは冤罪なのですが、
もし顔だけすり替えた映像を、
本当のニュースで流すようになったら・・。
これは実際に起こりそうで怖かったです。
ちなみにスティーブン・キングの原作がダンゼン面白い!
こんな映画ばかりのキングさんに同情します・・。