空飛ぶタイヤ DVD-BOX(3枚組)
某自動車の車輪脱落事故のリコール隠しをモチーフにした作品です。
社会人ならば誰でも、会社論理と道義的責任、自身の保身と良心との狭間で思い悩むことが
あるのではないでしょうか?
自分自身が運送会社の赤松社長やホープ自動車の隠蔽工作を内部告発した社員のように、
同じ立場に立たされてあのような勇気を奮い起こせるのか?
そういう視点で見入ってしまい、感じ入ってしまいました。
結論は人それぞれでいいと思いますが、この作品は見る側に作り手の人生観を叩きつけてくる。
そこに見る側がどう応えていくのか?
そんな醍醐味を味わえます。
白い巨塔に匹敵する傑作です。
Belkin Auto Kit for iPod w/Dock Connector F8V7058QCAPL
私は長らくiPod(第一世代)を車載するのに「シガーソケット→FireWire」で電源を取り、Phone端子から「BlitzSafe」へ入力する方法をとってきました。FMトランスミッタでは我慢できない。これが(第一世代では)最良の方法であると思い。
しかし、けっこう不便なんですよ。1)Phone端子経由は意外に音質が悪い、2)エンジンを切ってカーステが停まってもiPodは動き続け電池がなくなることも。3)乗るたびにFireWireとPhoneの2つをつなぐのはかったるい。4)乗るたびにボリュームも調整しなきゃいけない……等々。
第4世代iPodにしてこの製品に乗り換えました。上記の不便さはすべて解消され。1)ドックコネクタから音声信号を取るので音質は安定している。2)エンジン切ってシガーソケットに電源が行かなくなるとiPodは自動停止する。3)車に乗るときつなぐのはドックコネクタのみ。4)ボリュームはiPodをいじる必要はなく、MOBILE POWER CORD側で出力レベルを調節する。一度調節したら調整不要。
カールコードでないのでちょっとケーブルがかさばりますが、余分な長さをまとめるベルクロストラップもついています。電源が来てると緑のLEDが蛍のように光って美しい。シガーソケットの接点もしっかり安定してます(安物はここがぐらぐらして電源供給が途切れることがあるのです)。一瞬でも電源が途切れるとiPodが自動停止する仕様ですから、ここの品質は大事です。
私は大変満足中。ドックコネクタ装備の第3世代以降に対応しています。
トミカリミテッド0097 三菱 ランサーエボリューションX
3月に普通のトミカとしてリリースされたランエボXが、あまりタイムラグを置かずしてトミカリミテッドのシリーズからリリースされる事となった。
愚生はよくトミカのレビューに「トミカリミテッド化されてもおかしくない車種である」と評する事はあるのだが、もしかしてトミカリミテッドの担当者にその声が届いたのだろうか?…としたら、それはそれで嬉しい。だが、それにしても早過ぎる感じはする。
しかし、元のトミカのランエボがそれなりにはリアルであった為に、トミカリミテッドとの差異が少なく思える。現行V36スカイラインがそうであったし、現行セレナもそうであった。
通常のトミカですらリアルになっている昨今であるので、これからはトミカリミテッドの存在意義についてもう一度考える時期にさしかかっているのかもしれない。だが現時点では予算に合わせた買い方(…とは言っても数百円の差だが)をするのがベストなのかもしれないのだが、愚生の様なコレクターからすると、またまた選択肢が増えて、買おうかどうしようか悩ましいモデルのひとつではある。
SANWA SUPPLY CAR-HLD4BK ドリンクホルダー固定型車載ホルダー
この値段でこの作りは良くできています。
幅が調節可能なのでSONY Walkman XとEDIROL R-09HR、Apple 3世代iPod nanoで使用しています。
横から押さえるスポンジも上下に移動できるので、音量や電源スイッチなどを避けて固定することができます。
機器を設置したまま回転も可能なので、携帯電話でのワンセグ放送、iPod touchやiPhoneなどで横向きに楽しむなども簡単にできます。
ネック部分は手応えがある感じに作られているので、本体の操作をしたときに曲がってしまうということはありません。
取扱説明書にもあるように、ネック部分の角度を変えたいときは一度ドリンクホルダーから外して行わないと
ドリンクホルダーの構造によっては(収納式のドリンクホルダーなど)ドリンクホルダーを破損してしまうかもしれません。
空飛ぶタイヤ
これは面白かった。この間読んだ「ザ・リコール」と同様にリコール隠し問題を題材とした小説で、三菱自動車の事件をモデルとしているようだ。中堅の運送会社の保有するトラックのタイヤが走行中に突然外れ、そのタイヤが飛んで、運悪く歩行者に当たり死なせてしまったことが物語の発端。トラックの整備不良を主張する財閥系自動車会社と、主人公である運送会社の社長との間の闘いを詳細に描写しているのだが、警察を含め世間が味方するのは当然ながら自動車会社の方で、誰にも信じてもらえない絶望感に何度も苛まれながら自動車会社のリコール隠しの証拠を探す主人公がかわいそうで、つい感情移入をして読んでしまう。この作品が「ザ・リコール」よりも優れているのは、単に自動車事故の責任問題の帰趨にとどまらず、主人公の日常生活への影響、自動車会社の社内政治やそれぞれのメインバンクとの関係などについても本筋とシンクロさせながらきちんと描写し、小説としての厚みを何重にも増している点だろう。経済小説が好きな人にはぜひお薦めである。