歌舞伎入門 (岩波ジュニア新書)
初心者にはもちろん、既に歌舞伎鑑賞に慣れた人にとっても「へぇ~」な知識が詰まっています。
が、おそらく本書を他の歌舞伎ハウツー本と決定的に分けるのは、概論ともいうべき序章です。用語や芝居のあらすじは調べれば意外と簡単にわかる。でも歌舞伎を歌舞伎たらしめる要素は何なのか?という点に(著者個人の見解で)迫っている点が、読み手に対して強い説得力を持つのでしょう。
いい本です。白黒ながら参考に使われている写真も良いのでお勧めです。
レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
同じ著者の「レバレッジ・リーディング」「レバレッジ人脈術」の2冊を呼んでから、
本書を手にした。
結論としては、著者である本田氏が多数の本を出している今、他の著作を一冊でも
読んでいれば、特段本書を読む必要はないと思われる。
なぜなら、本書は他の著作内容が一冊にまとまった本だからである。
(それでなくとも他の著作に重複する記述が多い著者であるが。)
逆に言えば、他の著作を読んでいなければ、本書を読む価値はあるだろう。
本書には決して奇抜なことは書かれていない、むしろ「労力」「時間」「知識」「人脈」
についての基本的な事項が書かれていて、ビジネス書を多く呼んでいる人には物足りなさを
感じるかもしれない。
ただ本書の著者もこの基礎とそれに少しの工夫を加えたことを続けて、成功をおさめている
のであるから、基礎の重要性を推して計るべし。
人間国宝シリーズ(16)義太夫
司馬遼太郎がどこかに書いていた。
英国人がシェイクスピアを読むように、
日本人も近松を読んだ方がええ。
そうかーと思って、声に出して読んでみたが、
三味線入りで語るとどうなるのか、
知りたくて購入した。
緩急自在、関西風の節回し、情景の変わるところは
三味線の間奏曲が入る・・・。
いろいろと発見が多い。
A Guide To The Project Management Body Of Knowledge (PMBOK Guides)
2004年発刊のPMBOK2000の次のバージョンです。このバージョンからPMBOK2004ではなく第3版と呼ばれるようになりました。9つの知識エリア自体はかわっていませんが、実際のプロジェクトに合わせるためにプロセスが他の知識エリアに移動したり、プロセスが細かく分割されています。PMBOKを実際のプロジェクトで実践される方には、2005年秋以降にPMPを受験される方には必読かと思います。
The Kanreki:きたやまおさむ還暦コンサート
自分の年齢を省みず、ただひたすらにきたやまおさむが還暦を迎えてしまったのだという感慨にふけるライブ盤です。
前半の交響講義は、やや奇をてらったというか、今のきたやまおさむと20代の北山修、その後の自切俳人やヒューマンズーを繋ぐための試みとして評価すべきか、何とも言えないところですが、まあplayしていると思えばいいのでしょう。
後半の歌の数々は、今聞いても、何度聞いても、つい口ずさんでしまう歌ばかりです。これもまたplayしているということが伝わってくるものでした。
このようなコンサートを作り上げることができるというのが、きたやまおさむのきたやまおさむたる所以のように思えてしまいます。