首都消失《デジタル・リマスター》 [DVD]
この原作は首都がいきなり消失した場合、政治、社会、経済にどのようなパニックが引き起こされるのか、それに対してどのような対処がなされるのかといった問題をシミュレートした、いわば「社会派」の大人の小説である。だから、首都が消失する理由なんてべつにどうでもよいのだ(宇宙人の攻撃でも一向に構わない)、首都消失という設定自体一種のメタファーであると考えてもいいくらいなのだ。ところがこの映画は「日本沈没」みたいな大スケールパニック映画を狙ってしまった。そこが、まずかった。だいたい、首都が得体の知れぬ物体につつまれて連絡が取れなくなるってのは、映画化してもそんなにすごいものにはならないでしょう。だからパニックスペクタクルを期待してみるといまひとつだし、小説を読んでおもしろいと思ってみた人には、表面的にストーリーをなぞっただけの映画に思えてしまう。ちょっとどっちつかずかなぁ。
さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅- [Blu-ray]
個人的には、一作目より、二億倍好きです。
一作目の、「1シーン1シーンはすごいけど、一本の映画として見たら、バラバラな構成」とは違い、今作は、鉄郎とメーテルの、本当の別れに向かい、ストーリーは、一直線に走り続けます。
確かに、一作目があってこその、開巻のメトロポリスの廃墟具合に、衝撃があるわけですが、それでも、今作の999発進は、音楽とあい絡まって、ド迫力です。
華麗なヴィジュアルに拮抗する、池田昌子さん渾身の、ラストのメーテルのモノローグは、本当に心に沁みます。
ゴジラ対メカゴジラ [DVD]
ブラックホール第3星人の手先、メカゴジラ!
そのデザイン、悪役に徹するそのお姿!
これが正調メカゴジラであります。
(平成ゴジラにもメカゴジラが何回か登場しますが、これはゴジラ打倒の単なる人間の道具。何考えてんだ?監督さん!)
回転する手首から出るミサイル、ビーム兵器等々、実に格好いい!
対するゴジラは....これが弱弱しい造形。
可愛いお目目に可愛いお口ときたもんだ!
それにキング・シーサー? こいつの存在意義なんかあるのか?
(ゴジラ・ファイナルウォーズでは、X星人の手先として、ゴジラと戦ったけど、沖縄の人達が怒るよ!)
結局は可愛らしいゴジラが勝つけど、登場人物の少ない事や、同時期TV放映してたウルトラマンにくらべると何とも安っぽい市街地のセットなど不満な点は多々あるが、そこはメカゴジラとゴジラの壮絶な死闘で帳消し。
もうこうなっては、ゴジラの基本ビジョンや低予算ゆえの画像の安っぽさや俳優陣の寒い演技や、全然怖くないゴジラや、とっとと消えてしまえ的なキング・シーサーや、いるのかいないのか判らない自衛隊なんぞはさておき、ひたすら凶悪で格好いいメカゴジラの活躍を満喫しませう!
銀河鉄道999
999ファンでなくとも、お奨めの1枚。テレビ・映画のサントラのおいしいところがぎっしり詰まっています。
特に、「SAYONARA」はお奨め。10数年前に聞いたのに、今でも色あせていません。新鮮な音楽として聞くことが出来ます。