ダブル・レインボウ~結成40周年記念! 山下洋輔トリオ復活祭ライヴ [DVD]
いや〜、往年と比較すればパワーダウンは否めないが、立派にすげぇ。
映像でも聴衆の年齢層にある意味で驚く。年配の方々が多く「この音」を聴いているんだから。
間違いなく買いですよ。
レクイエム~我が心の美空ひばり~
「フォークの神様」と呼ばれた岡林信康も、えんやーとっとの岡林も聞いてきましたが、この美空ひばりへのリスペクトに溢れたアルバムはまた別の存在となって立ちはだかります。
日本一の大歌手と親交があり、彼女への熱い思いがあるにせよ、美空ひばりのトリビュート・アルバムを作ることの危険性は多くの歌手に共通の思いでしょう。ひばりを超えられる歌手など存在しないからです。岡林の歌い回しは上手いですし、熱いハートはデビュー以来ずっと彼の特質として生き続けています。このアルバムを作りたかったという気持ちが勝ったのでしょう。
『レクイエム~我が心の美空ひばり』という秀逸なアルバム・タイトルがその心情を如実に表しています。まさしく彼が愛してやまない美空ひばりに捧げた14曲でした。
「悲しき口笛」の山下洋輔のピアノには悲しさが詰まっていました。最初の小節の音符からしてドキッとするような悲しみが押し寄せてきます。戦後の荒廃期に、人々のやるせなさを歌にした幼いひばりの歌心をそのままピアノにしたような音が聴こえてきます。岡林も他の曲とこの曲との歌い方は違い、絶品とも言える1曲にまで昇華しているといえるでしょう。運命というにはあまりに悲しい人生を送った人々への思いが歌で語られているのでした。拍手、拍手。
「津軽のふるさと」「悲しい酒」も悲しい歌ですが、ラストの「レクイエム-麦畑のひばり-」に歌われる歌詞から受け取る寂しさは群を抜いています。この寂寥感は何なのでしょうか。孤高の歌手として最後まで「美空ひばり」として生きた加藤和枝という女性の生き様が浮かび上がってくるようです。重みのあるアルバムでした。
つきよのおんがくかい (日本傑作絵本シリーズ)
私は約20年来の山下洋輔ファン。(音楽のですが)
たまたま別本”もけらもけら”を知り、どんなものかなぁ、と思いながら購入しましたが、2歳半の娘のお気に入りの絵本に。
新刊が出たという事で、前回のは当たったけどこれはどうかなぁ、と思いながら自分の好みでやっぱり購入。
心配をよそに、最近ではこの本しか読まないくらいのお気に入りになりました。
読み聞かせでのリズムがおもしろいのでしょうか?
それとも、私の山下洋輔好きが伝達するのでしょうか?
「うさぎのご本読んで〜」
今日も娘はこの本で寝入りました。
どんな夢を見ているのでしょうね。一番好きな楽器はラッパだと言っていたので、こうちゃんや動物達と一緒にセッションしているのかも。
にほんのうた 第三集
第1集・第2集と比べて圧倒的に新鮮な感覚のアルバムになっています。童謡・唱歌の枠から飛び出しています。最高傑作は山下洋輔のフリージャズ「靴が鳴る」。河合代介(ハモンド・オルガン)と吉田美奈子のゴスペル「早春賦」もスゴイ。小暮晋也のバンジョーと片寄明人のカズーが強烈なカントリー・ソング「花」、BUNのカリンバが効果的なガムラン音楽「うれしいひなまつり」も驚きです。