風:-0.6 1位 15.04 内田 莉奈(3) 山 梨・巨摩 2位 15.15 奥崎 咲希 (3) 千 葉・横芝敬愛 3位 15.25 小宇佐 香澄(1) 神奈川・弥栄 4位 15.43 ...
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TCAミュージック・サロン VOL.5 エンカレッジ・コンサート [宙組] 《2枚組》
宝塚歌劇の主題歌や劇中歌を集めたものでかういふコンサートはいろいろな趣旨や形式によつてしばしば開催せられCDも多く作られてをる。概ね歌唱に優れたスタアを集めて選りすぐりの名曲を熱唱してゐるのでその点ではとてもいいのだが残念ながらかういふコンサートは当たり外れが大きい。当たり外れと書いた意味はいろいろあるが例へば自分の好きな曲を好きなスタアが歌つてゐる場合であつても自分のイメエジと極端にかけ離れたアレンジが加へられたりしてゐてがつかりすることが多かつた。コンサート用にアレンジせられるとひどく速くなつてゐる場合が多いのも麿は嫌だ。名曲ばかりだし歌つてゐるスタアもいいし企画としても優れてゐやうがCDを買つて落胆するのは戴けない。この宙組も例外ぢやない。星三つにはしたけど正確には三の下ぐらゐだ。 TCAミュージック・サロン VOL.5 エンカレッジ・コンサート [宙組] 《2枚組》 関連情報
速水御舟―日本画を「破壊」する (別冊太陽 日本のこころ 161)
速水御舟(1894-1935)は日本画家という肩書で呼ばれることが多い。しかし、実際の彼の作風は、その肩書には到底収まらない。琳派や大和絵や同時代の日本画や洋画はもちろん、南宋画、西洋の古典、印象派、古代の壁画、シュルレアリスムなどから多様な影響を受け、それらに独自の工夫を加えて作品をものにしていったのが御舟その人である。本書の副題「日本画を破壊する」が、そんな画家像をうかがわせるのに一役買っている。この本は、図と文のバランスがすばらしくいい。時期や作風ごとに分けられた作品が相当数紹介されており、その写真の鮮明さには眼をみはるものがある。御舟の絵には緻密に描き込まれたものや微妙なニュアンスに富んだものが多いにもかかわらず、非常によく再現されているのだ。また、記事も大変充実している。御舟の生涯が記されているだけでなく、時々紹介される画家自身の言葉が彼の制作や生活の態度を知らしめる。また、美術史家・山下裕二と日本画家・松井冬子との御舟作品を前にした対談が、同業者でなければ容易には分からない技法を明かし、貴重な感想を表している。しかも、実の娘による、家庭人・御舟のエピソードまで読める2013年に、山種美術館で開催された「速水御舟 ―日本美術院の精鋭たち―」展を観に行った。会期中に二度も訪れて深い感銘を受けたが、本書を読むと、そのときの記憶が蘇るし、再び作品と対面したい想いが強くなる。そして、彼が生き続けていれば、その後の画境がどのようになったかを知りたくなる。彼ほどの人が40歳で早逝したのは、本当に惜しい。最後に、速水御舟の真摯な態度を示す彼自身の言葉を以下に紹介する。「梯子の頂上に上る勇気は貴い、更にそこから降りて来て、再び登り返す勇気を持つ者は更に貴い」「実在するのは美でもなく醜でもない、唯真実のみだ。若し我々が確実にその真を掴んだとすれば、そこには美だとか醜だとか言ふ比較的なものを超えた、より以上の存在を感じなければならない筈だ。或は夫(そ)れをこそ真の意味の美と言ふべきであるかも知れない」 速水御舟―日本画を「破壊」する (別冊太陽 日本のこころ 161) 関連情報