⑤岡潔 『春宵十話』 ④川端康成 『眠れる美女』 ③山本周五郎 『樅ノ木は残った』(辞退) ②谷崎潤一郎 『細雪』 ①遠藤周作...
広津和郎 グッズ
昔、この作者が翻訳した”女の一生”を使って卒論を書いたのですが、どんな作品を書いた人なのかも知らずにいました。この随筆を読み、すっかり彼の文章やスタイルに魅了されました。是非下巻も買って読みたいと思います。 年月のあしおと〈上〉 (講談社文芸文庫) 関連情報
ゴシップ系文学資料の王ともいえる本です。こちらには1)自殺する直前の芥川龍之介の様子、2)「発狂した」とされた当時の宇野浩二の様子、3)「女給」出版に際し、菊池寛と中央公論社の間にどんなやりとりがあったか(広津を通じて)、などが出ています。また、いかにも大御所と言った感じの志賀直哉、気難しそうな正宗白鳥など「いつもはどんな人物だったのか?」と思わせて止まない作家も登場します。広津氏の著作では、「年月のあしおと」もおすすめですが、そちらは「日本人の自伝」シリーズに入ったり、90年代に文庫版で出版されたものが古書で出回っているぐらいという状況で、残念ながら手に入りにくいです。その点こちらは文庫版で普及していますし、また広津氏の他の著作同様すいすい読めますし、文学の背景としての「文壇」への手軽な入門書と言えます。 新編 同時代の作家たち (岩波文庫) 関連情報
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