荒井洸子/コンサート~永遠の絆
シャンソンの「通」という人々は彼女を「激辛」などというがどうだろう?ミュ-ジカルに数多く出演した彼女ならではの激辛ならぬ、劇からの効用があるのではないか?歌詞によって設定された状況を、歌声だけでそこに出現させ、聞き手をしてあたかも眼前で起きていることのように思わせる。歌唱力だけではない、何かがそこにある。
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イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所(初回生産限定) [DVD]
クロエちゃんの魅力全開 !そんな彼女が演じる少女ミアの、くすぐったくなるような初々しい初恋と、家族や仲間との絆、そして生と死を描いた作品。物静かな背景がとても美しい。映像全体のトーンが低く、それがお伽話のようでもある。チェリストを夢見るミアと、バンドがメジャーの階段を上り始めた恋人のアダム。クラシックとパンク・ロックが争うことなく音楽を奏でている心地良さもあります。少女の青春を美しく描くだけではなく、それを辿るにはもう一つの悲しい物語が・・・決して甘いだけじゃない作品、最後まで引き込まれて鑑賞しました。
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プロコフィエフ:交響曲第1番&第5番
同じコンビのプロコフィエフ管弦楽曲集が良かったので購入した。ロシアのオーケストラ固有の金管楽器に聴かれる飽和したような力強さは相変わらずだが、一方で5番の2楽章や4楽章のような天才的なオーケストレーションに対するセンシティブな対応も欠いていない。また3楽章のような深いロシア的情緒の表現も良くて、これはいわゆる西側のオーケストラでは出ないものである。全体にかつてのやや大味なメロディア録音では気がつかなかったものである。録音が良くなったためか、フェドセーエフの円熟か。
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ショスタコーヴィチ:オラトリオ「森の歌」
1980年代までは日本でも大変人気が有り、アマの合唱団でも歌っていた曲ですが、ソ連解体後は殆ど聞かなくなってしまいました。元々スターリン賛歌の曲として作られ、スターリン失脚後はソ連社会主義体制の賛歌に書き換えられたガチガチの政治的な作品ですが、音楽的にはショスタコービッチの最高作の一つだと思います。特に第4曲「ピオネールたちは木を植えている」と第5曲「コムソモールたちは前進する」は素晴らしいの一言です。昔、東京で聴いたアカデミーロシア合唱団の「森の歌」も聴きたいのですが、この曲自体、今のロシアで録音されることも無くなってしまって残念です。
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毒蟲VS.溝鼠 完結編 [DVD]
完結編です。前作のダイジェストが冒頭にあります。前作は正直これで十分です。・・・というか完結編一本見ればOKです竹原は見た目の役作りは大成功。しかし一本調子の声と標準語言えるかな!?な微妙なイントネーションは「ワシの復讐屋舐めとんのか」といいつつガチンコファイトクラブを始めてしまうかワクワクしてしまう。一方で声に迫力はあるものの表情の演技がぎこちなさ過ぎて、変化が乏しくてガッカリなのは畑山。正直両者が何故この作品に抜擢されたのかは謎だったがラストの対決シーンに殴り合いの喧嘩があり(流石に迫力がある)キャストのボクシングの技術を活かせたと思う。(銃撃に比べて予算掛からないからね)原作では色気の権化のような鷹場澪も夏生ゆうなが演じれば萎れたスナックのママでしか見れなくなってしまう。一方途中で現れる中国人の刺客の演技はゾッとする程の迫力なので是非見て欲しい。主人公の通うバーのママを脅すシーンがあるのだが、店に現れた時の表情とその後の下り。ドス黒く生理的な嫌悪感が押し寄せてきた。そこに新堂冬樹の原作の世界観を強く感じた。総評「完結編」といいつつ続編を作る気のあるEDがムカツクし作品として見ればミスキャスティングが目立つわ「復讐屋」というアングラな題材だわエロシーンのモデルは可愛いけど脱ぐとガッカリでワキ毛の剃り跡も見えてるわ「エロ入れとけば良いんだろ?」的に取って付けたJKの放尿シーンがムカツクわ今回殺人描写がグロいわで人にあまりオススメの出来ないコアな作品なのだが竹原、畑山の頑張ってる演技を見れば結構面白い。原作ファンにとって見るべき価値があるのはそれと前述の中国人のシーンぐらいだがカルト映画として見る価値はちょっとあると思います。じゃあの。
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