復興の狼煙 グッズ

復興の狼煙 復興への狼煙―ボウリング業界光と影

1章から3章までは幕末の時代から日本に入ってきたというボウリングの知られざる歴史、ボウリング場建設ラッシュから女子ボウラーの「さわやか」ブームといった華やかな時代、さらに熱狂的なブームが去りマイナースポーツの位置づけに甘んじることとなった現状の原因分析などが記述されており、懐かしい写真も所々掲載されていたりもして、なかなか興味深い。4.5章において、今業界で勃発しているある抗争に触れられている。誰もがこのまま放置してしまってよいとは決して思っていないはずで、ただでさえマイナーに位置づけられ苦しむボウリング業界の再興をさらに阻む大きな要因となっている。トップや組織が反目しあっていて実際被害を被るのはなんといっても将来性のある若い選手たち。いまいち噂レベルでしか知られていなかった抗争の原因や現状が、世間に対しはっきりと明らかにされたということにおいて本書は大変意義があるように思う。内容的に難しい取材であったと思うが、作者の筆致はかなり慎重、中立に徹しようと努力しているようにも感じた。理想と言ってしまえばそれまでかもしれないが、解決への糸口になるともいえるような意見もラストに記述されており一読の価値があった。 復興への狼煙―ボウリング業界光と影 関連情報




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