村上由香 グッズ

村上由香 花酔ひ

本屋さんでたまたま見つけて購入しました。「おいしいコーヒーシリーズ」と「全ての雲は銀の・・・」しか読んだことなかったので、どんなものかと思い購入。作者の性描写はとても上手だと思います。読みながら結構興奮しました。しかし、最後の方で、主人公の心理的変化が気に食いません。落ちるところまで落ちて欲しかったです。特に、最期の最後で、麻子がどっちつかずになってしまった感があります。「桐谷に別れをつげる」ところと、「テルテル坊主の首をキュッキュと絞った」ところがどうもアンマッチで、違和感を感じました。最期の10ページくらいがなければ、☆5かなぁと。 花酔ひ 関連情報

村上由香 約束

良い子の良い話、子供向けな読み易さ。当たり前に続く毎日が永遠だと疑いもしない子供時代。人のために自分ができること友と協力すること命が永遠でないこと死を受け入れ生きていくこと当たり前の毎日から離れて考える機会を与える。 約束 関連情報

村上由香 花酔ひ (文春文庫)

正直、私は村山由佳さんの熱心なファンではありません。ファンの方には失礼なレビューになるかもしれませんが…「天使の卵」、直木賞受賞作「星々の舟」などを執筆されていた時の村山さんと「放蕩記」「ダブル・ファンタジー」、そして本作を執筆された村山さんとの間にあるもの、それは「『性愛』を描く覚悟」ではないでしょうか。故・渡辺淳一さん、高樹のぶ子さんに繋がる地平を見つめ、執筆しておられるように感じます。本作は夫婦2組それぞれの視点から語られる形をとり、京都という土地の文化や着物文化を織り混ぜた世界を構築されています。また村山さんの文章、紡がれる語彙は透明感を保っていて、いわゆる「エロ小説」とは完全に一線を画している印象があります。私は「麻子」の立場がどうなっていくのかを楽しみに読み進めていたので、結末があまりにあっけなさ過ぎた感がありました。わかりやすい「事件」を用意して、そこにムリに帰着させたとでもいうのかな?もう少し膨らませて欲しかったですね。そこで星ひとつ減らしています。 花酔ひ (文春文庫) 関連情報




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