ダブルオー・バック (新潮文庫)
内容の解説は先人のレビューに詳しい。 内容は著者が著作を通じて、一貫した矜持を提示してきたもので、男の生き様を理想的に物語にしているところ誠に良い。生死感、父親の背中、無口な男、老境の狩人・・いずれも主人公であるポンプ銃の、いわば所有者の遍歴という形で進行してゆく物語だが、これが読みやすく読後の印象を強めているのは否めない。 いずれにせよ、唯一にして致命的なのが、著者の作品をもう読めないという事である。これほど淋しい事はない。出来ることなら気安く読んで欲しい。だけど、そのまま無慈悲に書棚に封印して欲しくはない一冊だ。
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ボウリング・フォー・コロンバイン [DVD]
貧困、人種の多様さや銃の普及率は他国と同様でも、銃による殺人事件数がなぜが突出している米国。その謎に鋭く迫ったドキュメンタリー作品。建前では「自由と安全」などと謳いつつ、実態は、武器の製造販売を主業とする軍需産業、その軍需産業主導で大量の票をもらう政治家、犯罪を殊更に派手にとりあげ、不安をあおることで視聴率を稼ぐメディアという、米国「支配層」の、言わば「偽善の連鎖」が問題の本質にあることがよく伝わってくる。米国のこういった「建前と本音の使い分け」は、第二次世界大戦中の日本への原爆投下など、歴史的にみても枚挙に暇がないが、ここでもまた同じ構図となっている。戦時中の日本、現在のイラクなど、外国に対してのみならず、自国に対しても同じ偽善を展開する米国。米国の影の部分の恐ろしさを改めて感じさせる作品でした。気楽に楽しめる内容ではありませんが、そういった米国の問題を見聞したい方にはお薦めします。
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ボウリング・フォー・コロンバイン【字幕版】 [VHS]
コロンバイン高校銃乱射事件からはじまり、マイケルの生まれ故郷でもあるフリントでの6歳の少年による銃殺事件などを基に、銃社会アメリカに対する素朴であるが、しかし誰もが抱くであろう「なぜアメリカは世界第一の銃犯罪大国になってしまったのか?」という疑問をマイケル・ムーア流に解明していく。コミカルであるが、一方で真剣にこの疑問について取り組むマイケルのジャーナリスト魂のようなものを感じた。銃社会というアメリカの側面からアメリカの本質をうまく導き出していると思う。しかし、マイケル自身の答えが明らかになっていないことはすなわち、その答えが一つでなく、このドキュメンタリーを見た人間一人一人に考えて欲しいというマイケルなりのメッセージなのだろう。アカデミー賞での「恥を知れブッシュ」発言も含めて星5つ。
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[ジェフリーキャンベル] JEFFREY CAMPBELL バレエシューズ
24.5cm(39)買いました!見た目も写真と同じです。とても履きやすくて、ペタンコなので、足もつかれません。足が幅広いのですが、窮屈さもなくとても良いです。
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ボウリング・フォー・コロンバイン デラックス版 [DVD]
交通事故でなくなる方より銃で撃たれてなくなる方のほうが多い国アメリカの銃社会の病巣に真っ向から挑んだ作品、出だしの銀行にムーア氏が新しい口座を開きに行くシーンから始まる。 この銀行のサービスが新規の口座を開く顧客には銃のおまけ付く。 支店の地下に武器庫があってカタログの中から好きなのが選べる。 また、担当者も銃に詳しいこと。 ムーアが「この銃で銀行強盗に来たらどうします?」とつっこみを入れても無視される。それだけ銃が蔓延している社会:アメリカの問題は何かを、明らかになっていきます。 本当の問題は、銃ではなく、人々に恐怖・不安心理を煽る傾向があること、それが銃の拡販に利用されていることが同じ銃が社会のカナダ(狩猟が盛んな国)との比較等から明らかになっています。 一般のスーパーで無制限に弾が売られている現状や、貧困の問題、マスコミがセンセーショナルに煽るだけで本当の問題に焦点を当てようとしないこと、当時全米ライフル協会の会長チャールトン・ヘストン氏への押しかけインタビューでの人種差別発言等、アメリカ社会が抱える問題が明らかになっていきます。 日本がアメリカ化されていく中、一度は観ておくことをお勧めします。
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