稲見一良 グッズ

稲見一良 ダブルオー・バック (新潮文庫)

往年の名銃、ウィンチェスターM12.。自分も射撃をしているが、この銃は射場でも、銃砲店でも見たことはない。ポンプアクションという作動方式をうまく表現していると思う。また銃に取り付かれて破滅していくもの。銃によって窮地を脱するもの。モノがあって、人があって、それを結びつける縁(えにし)があって、この物語がある。 ダブルオー・バック (新潮文庫) 関連情報

稲見一良 ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)

やたらキザだったり、減らず口をたたいて人を怒らせたり、意味もなくカーチェイスをしてみたり、強そうに見えないのに殴り合いに巻き込まれたり、女に関してはなぜかやせ我慢をしたり・・・そんなハードボイルドも勿論いいけど、この筆者の書く「ハードボイルド」はひと味違う。登場人物は派手な活躍もしないし、暴力沙汰や恋愛沙汰も少ない。激しく自己主張はしないが、芯が強く、誰にも犯しがたい気高い魂を胸に抱いている。そんな男や、女や、子どもが、静かにたたずむ本なのです。なにしろ、たとえば記録映画のカメラマンが珍しい鳥に心を奪われるという「望遠」の主人公は、<何もしない>ことでハードボイルドを成立させています。「デコイとブンタ」は、デコイ(カモ猟用のおとりの模型)と主人公の少年の奇妙な友情がテーマです。大自然を舞台にした心にしみ入るハードボイルド。山本周五郎賞受賞の名に恥じない、大傑作です。ミステリやハードボイルドのファンだけではなく、万人に読んでもらいたいと思います。 ダック・コール (ハヤカワ文庫JA) 関連情報

稲見一良 セント・メリーのリボン (光文社文庫)

どの短編とも良いが、特に表題の「セント・メリーのリボン」には脱帽。アウトロー、暴力団のハードボイルドの中で、ヒト⇔、男⇔女、都会⇔自然、富⇔貧、明⇔暗、若⇔老、生⇔死が精緻に絡み合い、エンディングはとても粋である。こんな感動は久しかった。極めて異質な作品だが、こんな作家が日本にもいたことに驚いた。故人となっているが、そのハートはこれからも伝えられていくことだろう。 セント・メリーのリボン (光文社文庫) 関連情報




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