Giving You the Best I Got
デビュー作"ラプチュアー"からのマルチヒットで'80s後期のR&Bシーンに"クワイエット・ストーム"の筆頭として躍り出たアニタ・ベイカー。
2作目となる本作('88年作)では、前作同様にマイケル・J・パウエルのプロデュースによるものの、イエロージャケットの面子はドロップアウトしています。とは言え、それに勝るとも劣らぬ一流セッション・ミュージシャン(ポール・ジャクソンJr(g)、ネイサン・イースト(b)、オマー・ハキム(ds)等)を召集し、時に華やかに時にジャジーに、その美しくも柔らかな声を存分に聴かせてくれます。当時1stシングルとしてカットされた[3]の何とも素晴らしい事。
その後の活躍についてはあまり積極的に追いかけていなかったのですが、私にとって今でも'80sクワイエット・ストームという言葉で真っ先に思い浮かぶのがA.ベイカーと本作です。
レッツ・タッチ・ザ・スカイ
ついに、ついに、ついに全盛期のFourplayが帰ってきました!!
ギタリストがLarry CarltonからChuck Loebに変わったわけですが、このメンバーチェンジが大正解!
Chuckはギターの腕ではLarryに引けを取らないし、何よりも書く曲が凄く良い!
彼が作曲した曲はFourplayでは珍しいファンクなノリのM2と、Lee Ritenour時代を彷彿とさせるM9。どちらも聴いてると希望が湧いてくる素晴らしい曲です。さらに、それに引っ張られてかオリジナルメンバー三人もかなり良い曲を作ってきました。
ここ数年のFourplayは、圧倒的な演奏力・音質・ライブパフォーマンスに対して、新曲は決して悪くはないけどそこそこ、という印象でしたが、今作では演奏レベルはそのままに曲が一気に良くなりました。
エレガントで美しくて深い、しかもキャッチーな作品です。
Lee時代のFourplayのファンだった人からジャズ初心者までお薦めできる名盤です。
ボーナストラックもBob、Chuckの暴れっぷりがなかなかいいので、余裕があれば日本盤の購入がお勧めです。