
認知症なんでも相談室―認知症の人への対応がよくわかるQ&Aブック
一言で言うと、認知症の症例が多岐に渡って記されており、内容が豊富な本です。
認知症患者の介護はたやすいものではなく、人と人との1対1のコミュニケーションが根底にあり、その上に食事や生活の世話が伴うものなので非常に難しいものです。
また、介護疲れで患者を殺してしまう人、殺そうと思う人、自殺をする人、自殺を考える人が多くなっているのも事実です。
認知症患者の介護をしている側としては自分の苦労を理解し、それに合わせたアドバイスをしてくれる人が欲しいと思わされます。
この本は症例と対処法も豊富でしっかりしていますし、体験談や先人のアドバイス(大袈裟な表現かもしれませんが…)も載っているので、介護をしている人にとってはありがたいものです。
家族や知り合いに最近症状が出始めた人がいるという方が予習のつもりで読んでみるのもいいのではないかと思います。