双頭のニューヨーカーまおくんのスペクタクルアイランド

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CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ 公式ビジュアルファンブック (B's-LOG COLLECTION) 描き下ろし2枚は綺麗ですが、ゲームCGはやや小さめの掲載で残念でした。
でも年表と、攻略キャラとレインの背景解説は読む価値があります。
特に背景解説はそれほど長い解説ではないものの、これだけでも買って良かったと思える内容でした。

書き下ろし小説は理一郎メインです。
ゲーム内では描ききれなかった理一郎の気持ちが、かなり掘り下げられています。
あの場面で彼はこんなことを思っていたのだと、胸が熱く切なくなりました。
読んだらどうしても彼を幸せにしたくて、もう一度ゲームをプレイしたくなります。
理一郎が好きな方には強くお勧めしたいです。

西遊記 DVD-BOX 1 とうとう出ました。再放送に巡り会う機会に恵まれなかったため小学生以来約30年ぶりの再視聴となりました。感慨ひとしおです。『新春隠し芸大会』では定番となった堺さんの至芸はこの時点で既に見事なアクションとなって結実しており、今や日本を代表する俳優となった西田さん、失踪の影もなかった岸部さん、そして死後「日本を代表する美女」としての声望が高まっている夏目さん、文字通り時代を席巻したゴダイゴの名曲…。
 驚いたことにこのドラマはほとんど古さを感じさせず、全く新しい番組として見ることが出来たのです。骨太で慈悲・人情・誠意といった倫理観が一本通っており、あたかも韓流ドラマ活劇版を見ているかのような新鮮さでした。原作の持つぶっ飛び具合に加えて、自在にスタッフ達が筋立てに新解釈を加えておりそれが成功。必ず「絆の大切さ」を訴える場面があって荒唐無稽な物語を引き締めております。豪華なセット・ロケ・特撮なのにやけに手作りの温もりがあり、冷静に見るとみんな尋常ではないメイクで「良くやるなあ」なのですが、皆さん自分のやっていることに疑念なくやり切っているので不思議と役柄の存在と物語の世界観に説得力があるのです。
 リアルタイムで見ていた時も「銀閣が女だなんて」「八戒が食べられてしまうなんて」と驚いていたのですが、今見てもちょい役に豪華スターを痛快すぎる無駄さ加減で使っていて驚愕です。天本英世さんなんか出番が1分ないんじゃないでしょうか(こんなぴったりの作品世界で何ともったいないことを!)。日テレ25周年、超大作規格ながらやりたい放題やった剛胆ぶりがあっぱれです。こんな事が可能だったあの頃に強い憧憬を感じながら、エンディングの忘れ得ぬ映像と“ガンダーラ”にしびれっぱなしでした。購入必至!
〈追伸〉特典DVDはもうちょっと工夫が欲しかった。願わくは『ザ・ベストテン』でのタケカワユキヒデ両手から化粧玉、が見たいです。

Monkey: A Journey to the West 中国四大奇書でありながら、日本人には本だけでなくドラマ、パペットなどさまざまなイメージを与えてきた西遊記ですが、この西遊記は金閣・銀閣をはじめとするいわゆる妖怪退治を筋にした西遊記とは一味違います。

前半は孫悟空のルーツについてのストーリーが中心。道を阻む妖怪とのふれあいを描いたストーリーも面白いですが、本来の「不躾で自信過剰なやんちゃ猿」の心の成長に重きを置いたこの本は、読者の西遊記へのイメージをより濃いものにしてくれます。

この物語が好きで、いろいろな出版社から出されている日本語のものを読み比べている人も多いと思いますが、西遊記が好きな人には、挿絵も含めて今までの中国的な味わいにエキゾチックなイメージを与えてくれるという点で面白く読める一冊。<!BR!>ただ、「大冒険」に西遊記の魅力を感じている人にはちょっと物足りないかもしれません。


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