最近のサンバテイストの曲ばかり聴いていたら、「これは?!」と思ってしまう一枚です。 古き良きサンバからわりと最近のサンバまで。一口でサンバと言ってもリオのカーニバルを想像していたら目から鱗です。パンデイロとカヴァッコだけのシンプルな構成の曲こそが今のサンバの原型になっているんですねぇ。肉感のある生楽器の音が非常に味わい深いです。スクエアではなく、泥臭いサンバの訛りにしっかり浸れます。 それぞれのアーティストの有名どころばかり集めた大変おいしい一枚なので、サンバを知りたい人はこういうのも是非聴いてみて下さい!!
ジョアン・ボスコのベスト盤的アルバム。 多くの名曲を作ってきたジョアンの自作自演を堪能できる。 数々のアーティストにカバーされてきたジョアンの作品だが、 日本では意外にも本人の作品は入手し難い。 このアルバムは、安価に手に入れられる数少ない音源である。 ベスト盤のため曲順には疑問が残るが、 1曲1曲は名曲揃いなので非常にお買い得。 特に最後の「酔っ払いと綱渡り芸人」はエリス・レジーナのカバーで有名な曲だが、 イントロとエンディングにチャップリンの「スマイル」のフレーズが使われており、 感動の幕切れを迎える。
日曜の晴れた朝、目覚めのコーヒー片手に聴くのにぴったりのCDです。サンバとボサノバを足して2で割ったような...そんな音楽がいっぱい。コーヒーを飲み終える頃には、日差しをあびて今日も1日楽しく過ごそう!と思わせてくれるような...そんな曲が多かったですね。
スタンダードなボサノヴァをひととおり聴いたあと、もっとブラジル色の強い音楽や、ボサノヴァ前やボサノヴァ後のブラジル音楽を聴いてみたいけど、何から手を着ければいいのやらというレベルの人にいいかと思います.かく言う小生もその口で、これとオーマガトキ盤「サンバの巨匠たち」を聴いて、ブラジル音楽がますます好きになりました.そして、ボサノヴァもサンバの一形態に過ぎないのだと言う事が実感できました.音源の関係で、EMI(含むオデオン)やユニヴァーサル(含むフィリップス、エレンコ)のものなどは外れますが、RCA音源だけでも、マルチーニョ・ダ・ビラ、ベッチ・カルバーリョ、アルシオーネといった人たちの楽曲を聴けるので、サンバに関して言えばけっこう悪くないと思います(選曲の中原仁さんのBlogによると「"ジョアン・ジルベルトのルーツを探る" という裏テーマも」隠されているそうです).ブラジルの「第2の国歌」並みのポピュラー曲、「アザ・ブランカ(白い翼)」、「カリニョーゾ」、「セルタォンの月」、すべて入っています(それにしても、本当の所、どれが「第2の国歌」なんだろう..).
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