いくら有名な話とはいえ、表紙の紹介文で話の筋をほとんどネタバレしてしまうのはいかがなものかと思いました。本編では、変身のことは最後まで隠されてますので。
ジーキルを「医師」と呼ぶのも、間違ってはいませんが「博士」のほうが適切だと思います。
内容については、ハイドが純粋な「悪」なのに対して、ジーキルは善と悪の混合体だというところが興味深いです。
己の欲求にしたがい奔放に生きるハイドに対して、その悪行に苦悩するジーキル。
善がある種の足かせとして描かれていて、はたして「悪」が本当に悪いものなのか考えさせられるところがありました。
「ジキルとハイド」というタイトルは心理学でも使用されるほど有名ですが実はちゃんと読んだことがありませんでした。 この本はとても薄い本ですが、上品な英国紳士の生活や残酷な犯罪者の様子、またその間で苦悩する博士の心理がきちんと描かれており、とても面白くあっという間に読み終えました。 この本を読んだ後、邦訳を購入しました。いつか原書にチャレンジしたいです。
ジキル博士とハイド氏といえば、もう二重人格の代名詞にまでなっているが、数々の小説や映画などにパロディとして取り上げられたり、各国のクリエーター達に多大な影響を与えたりした筋金入りの名作でもある。 優秀な弁護士アタスンの親友である医学博士兼、教会法博士兼、法学博士兼、王立協会会員のヘンリー・ジキルと、そのジキルに擁護されている醜怪で誰もが嫌悪感を覚えるような容貌のエドーワード・ハイド。弁護士アタスンは友人ジキルから自分が死亡および三ヶ月以上に及ぶ失踪の場合に、その遺産を全てハイドに委譲するという奇妙な遺言書を受け取って、不審に思う。ハイドとは何者か? また友人ジキルとはどういう関係なのか? そのような疑問のなか物語は展開していく。訳もGOOD。しかも表紙もカッコイイ! これは是非買って読むべきでしょう。
このCDは2001年頃に発売されて廃盤となっており、ミュージカル・ファンの間で長い間ファン垂涎の幻の1枚と言われてたCDです。大変嬉しい事に全く同じCDが2009年7月に高音質で復刻されてますので是非チェックしてみて下さい。私はその高音質版(SHMCD品質)のCDを購入しました。素晴らしい音質です。このCDが魅力的なのは、よくありがちなオペラ歌手がオペラ的にミュージカル楽曲を歌うのではなく、スミ・ジョーはファルセット(ソプラノの裏声)を封印して、地声のミュージカル唱法で素晴らしい歌唱力を表現しています。フランク・ワイルドホーン作曲の[ジキル&ハイド]からの3曲が秀逸で、この素晴らしい歌唱を聴いてしまうとブロードウエイで実際の舞台にも出演して欲しいとさえ感じてしまいます。シェーンベルク作曲のミス・サイゴン[私はまだ信じています]も素晴らしく、ミュージカル・ファンだけでなく、ミュージカル女優さんにも是非とも聴いてもらいたいCDです♪。全て英語歌唱ですが、聞き取りやすい丁寧な発音で感情移入しやすいです。〜聴いてると元気が出て来ますので、休日に「さあ、明日から仕事だ!」という時にこのCDを聴いて勇気づけてもらっています。高音質版・復刻版CDは期間限定発売かと思います。私は予約で即買いしました!興味の湧いた方は早急にお買いになった方がいいかと思います。
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