夭折したマンガ家ねこぢるの夫、ねこぢるyこと山野一氏が、妻の愛したインドを彷徨い、癒されていく旅の記録。氏の作品に見られるユーモアのセンスや独特の美意識が、初めてとは思えない洒脱な文章をいろどり、読み易い作品にしているが、扱われているテーマは重い。喪の作業……愛するものがいない世界をどうやって受け止めるか……ひたすら内向する前半から、妻の記憶の怒涛のフラッシュバックまで、何かをなくしたことのある大人の読者にむしろ読んでほしい。現在入手困難な『ねこぢるyうどん』とあわせて読めば、山野氏の魂の軌跡をよりはっきりたどる事ができる。
マッドハウスやジブリ作品などの美術監督で有名な、山本二三さんが監督をしているようなので見てみました。
感想ですが他の方のレビューの通り凄い出来です。
キャスト、キャラデザ、作画、全部星一つです。
事前の調査無しで購入した自分に腹が立ちました。
ですが背景は良かったです、映画の音声を切り音楽を聴きながら背景だけ堪能すればいいと思います。
無邪気、残酷性、 キャラクターの可愛さ、 時折の何故かイノセンスなストーリー、 笑い等 この程度の使い古されたような言葉しか今は思い付く事ができないが やはり引き込む力が強い作品であり それと同時に多くを拒絶させるに易いものでもある。 全てのねこぢる作品に共通していることであろう。 また、エイフェックス・ツイン等の作風にも共通するものである。
この本はなめてゃいけない!(なめ猫とは違うよ) クスリのようにハマッていく本。 メランコリックに人のやってはいけない境界線をぴょんぴょんと軽快に飛び越えて行くねこぢる。 自分の感情にとっても素直で純粋でとっても人間らしいねこぢるがここに存在する。 このねこぢるが描く世界観にどっぷりと浸かってしまってくださいな! たっぷりとたの死んでくださいね♪
ねこぢるの夫である山野一氏の協力を得ていて、 ねこぢるy(山野一)の書き下ろし作品が掲載されているほか、 作品からの図版などの引用が多数あること、 丁寧にエピソードなどを拾っていることには好感が持てるのだが、 分析が稚拙で浅すぎる。これを読んでも新たな発見があったり、 ねこぢるの作品への理解が深まることは無かった。 ねこぢるに関するものなら何にでも興味があるという人向けだと思う。
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