なんという自信に満ちた音楽。たおやかな弱音と激しい音のコントラスト。 本当にこの若さなんでしょうか。感心するばかりです。
上原ひろみも最新アルバムで「悲愴」を弾いてますが、興味のつきない対比を毎晩楽しんでます。
少なくともCDで聴く限り、現時点でのレベルは相当なハイレベルであることは確か。 懸念されるのは、売らんがためのレコード会社や所属事務所主導のマスメディア攻勢によって、本人の才能が疲弊してしまわないかどうか。 小さいときには「凄いね〜」と言われ、その後跡形もなく消えていってしまった若きアーティストは数知れず。 彼にはマスメディアに潰されることなく、自分を大切に成長していって欲しい。 TVを見ていると、その受け答えがなんだか異様にませた子役のように感じてしまうのは、わたくしだけであろうか。。。 5年後にさらに大成した牛田を聴いてみたいものである。
マンガ風イラストも多く気楽に楽しく読めて、しかも真面目で充実した内容だと思います。ショパンの特技がマンガやものまねでそれがちょっと意地悪(観察が鋭いという意味でしょう)とか、他人からやたら愛され親切にされるとか、ショパンの本質を十分理解して書いてあると思いました。又全曲のリストアップも見易いし、お薦めCDもたくさん詳しく載っています。浅井慎平さんのインタビューもとてもよかったです。ショパンに詳しい人にも詳しくない人にもどちらの方にもお薦めします。
プーランクはドビュッシー以後のフランス近・現代作曲家「6人衆」のなかの1人。彼の音楽はとてもお洒落で洗練されている。1巻では、15の即興曲集を全曲収録。なかでも、クラシックとポピュラーを融合させたような、第15曲目の「エディットピアフをたたえて」は1度聞いただけでそのとりことなることまちがいなし。なんども繰り返されるテーマをどう色合いを変えて弾き進めていくかが醍醐味。堅苦しくなく、さらっと弾き始めるが、自然と聴衆の耳を釘付けにしてしまうことまちがいなし。他に「シューベルトをたたえて」や技巧的な曲、美しい曲、どれも3~5ページで弾きやすく、お気に入りの曲を3曲選んで続けて弾けばちょっとした発表曲にも・・。
瑞々しくて若々しい・・かと思えば驚くほど大胆で成熟した音に驚かされます。 10年後20年後の成長が楽しみです。
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