赤塚不二夫びいきだった私にとって、長谷邦夫はフジオ・プロの異端児として子どもの頃から気になっていた。間違いなく「ねじ式」よりも先に読んだ「バカ式」が冒頭にあり、懐かしい。彼は当時、赤塚から「絵は下手クソ」と明言されていたが、現代の低い水準からみるとさほどの欠点とはいえず、むしろ問題はプロット構成にある。すなわち、引用の元を知らなければ、さほど面白い作品群ではない。この大冊を楽しむには60年代の風俗やら、もちろん原典マンガやらの知識が必要であり、今や残念ながらマニア向けの本でしかないといえる。でも復刻されてよかった!
噂には聞いていましたが、今回初めて拝聴する事が出来ました。いやぁ、凄いですね!最高の名盤(迷盤!)です!!口上でのタモリさんもメチャクチャ、暴言のオン・パレードです!構成についてはショックでした。“こういうアルバムもあるんだなぁ…”と衝撃を受けました。ギャグ盤な筈なのにバカに出来ないのが歌です。全曲素敵です。ハトヤのテーマから始まり、優柔不断音頭までどれも素敵です!伊東鳩子さん(笑)も聴かせてくれます。名曲でした!とにかく買って損なしです。“ちょくそ”する気になりません(笑)!!
このCDは、井上陽水のサードアルバムで
す。シングル「夢の中へ」をリリースし、大
ヒットを受けてのアルバム。当時では珍しい
ロンドンレコーディングが行われた作品です。
この作品は日本レコード史上空前の大ヒット
となり1973年12月17日付でオリコン
1位を獲得してからというものの113週間、
2年3ヶ月もの間オリコントップ10内にラ
ンクインし続け、135万枚以上の(当時)
売り上げた作品です。
『氷の世界』は、「氷の世界」、「心もよ
う」、「帰れない二人」などが収録されてい
ます。
一気に読んでしまいました。漫画という世界の奥行きが一段と深くなるような思いがしています。
著者の長谷邦夫氏のお名前は以前から知っていましたし、独特の風貌でよく作品に登場されるので印象も強く持っていました。
この作品は、その長谷邦夫さんの「まんが道」であり、盟友、赤塚不二夫との出会いから別れまでが時間経過と共に記された自叙伝です。
まず、トキワ荘の体験記が抜群に面白いです。
著者は、石森章太郎氏が呼びかけた東日本漫画研究会で赤塚氏と知り合います。石森、赤塚の二人のいるトキワ荘には入り浸っていたそうです。
藤子不二雄A氏の「まんが道」にはあまり登場しない部分です。トキワ荘のエピソードは執筆者によって視界が異なっていて、相違を知るとトキワ荘の物語に奥行きが加えられてゆく感じです。
トキワ荘のメンバーが起こしたアニメスタジオ・ゼロにも参加します。次いで赤塚氏のフジオ・プロに入り、ブレーンとして、アシスタントとして、代筆作家として、もう一人の赤塚不二夫として昭和を生きぬきます。
赤塚名作品と長谷邦夫名作品を使い分けていたのだそうです。
長谷氏は、SF同人誌で有名な「宇宙塵」にも参加していて、星新一、小松左京、筒井康隆等と交流を持ち、SF、パロディ作品を自分の分野として確立します。
ジャズにも造詣が深く、山下洋輔トリオの演奏には毎週通っていて、後にタモリとの出会いをお膳立てしたのも長谷氏でした。
井上陽水の「氷の世界」の一曲に歌詞も提供しています。
長谷氏自身、マルチな才能の持ち主です。そして、これほどの人が惚れ込んだのが、赤塚不二夫でした。
赤塚氏の晩年、作品が殆どかけなくなってスタッフが一人、また一人と去ってゆきます。その間、フジオ・プロを支え続けます。
長谷氏の気持ちに変化を与えたのは、手塚治虫氏の死でした。憧れの人が作品を発表し続けている間は、自分の青春が続いていると思っていた、とお書きになられています。
その頃、赤塚氏のアルコール依存症は、うつ病克服の手段ではなかったかと思い至ります。恥ずかしがり屋で照れ屋の甘えん坊の赤塚不二夫が、変貌して行く姿を追いつつ、そのことに気がついたのは、赤塚氏が作品を描けなくなったときでした。
日本の漫画がこれほど読者を魅了しているのは、長谷氏を含めて「漫画に愛を叫んだ」人たちがたくさんおられたからこそだと思います。
その多くの漫画家たちを群像として捉えた作品だと思います。
中身は、あ〜始まる名鑑、人名辞典です。
だいたい一人半ページ位の分量ですが、手塚治虫氏や赤塚不二夫氏など超大物は、2〜3ページの分量になっています。
漫画家になるまでの経歴、デビュー作、代表作、作風などが簡潔に付されていて、ついつい読み続けてしまいました。
有名な作品でも読んでいないのが結構あるな、と思いました。
次に読む本を見つけるには良いかもしれません。
この本を読んでいて気づいたのですが、漫画家になるひとは、非常に早熟ですね。
中学生か高校生では殆どの人が、投稿などをしていますし、その頃既に漫画家を志しています。
日本の様々な文化サークルで漫画界は最も活況を呈している分野ではないでしょうか。
中学生や高校生の圧倒的な支持こそが、活力の源であることを感じますした。
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