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そして粛清の扉を 裁かれないモンスターチルドレンと崩壊学校、復讐する女教師・・・冒頭の衝撃性にくらっと来ない人はいないと思うのですが、バックグラウンド抜きに描写するにしては、少年達の悪行も、先生のターミネーター度もやり過ぎて、滑ってしまっています。トリックや動機も、答え合わせに終わっていて、やられたっ!と思わせるものが乏しかったです。
少年達がもっと犯罪者らしく命に執着をもって狡賢くやってくれれば、先生がもっとサービスたっぷりに絶望させてから撃ってあげれば、そしてこんな少年達のほんの数名でもノンフィクション的なリアリティを持ち、自分の娘のいる教室にもいるかもというひやりとした感覚を持たせてくれたら・・・あっちの作品なんて消し飛ぶほどの傑作になっていたでしょう。映像化のときはぜひこのあたりに補強を希望します。

喰いタン(16)<完> (イブニングKC) この巻で完結です。
正直、味っ子2 よりもこちらを続けてほしかったです。
まあ、ネタづくりが大変だったんだろう。。。かな?
 
他のレビュワーさんも書いてましたがラストの感じは好きです。

ネタバレなので詳しくは書きませんが、「その後」シリーズ編
とかも描いてほしいです。もういっそのこと、小泉武夫(著)の
奇食珍食」のような世界を股にかけて珍味とうま味とスパイス
的な推理(w)を展開しているシリーズとかも良いですね。^∀^
 
 
とにかく作者にはお疲れさまと。
 
味っ子2売れてるの?と。
 
続編描いてくれたらなー (-_・ )(チラッ   と。
 
 
喰いタンのキャラはどれも好きなんだけど、味っ子2とかは、
一つもキャラに魅力感じないんですよね。 ><
 
                    ....................♪

コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫) 森本哲郎氏は、解説で以下のように述べている。「紀元1453年5月29日、ビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルはトルコ軍の猛攻によって陥落した。最後の皇帝コンスタンティヌス十一世は、自ら陣頭に立って、殺到するトルコ軍を迎え撃つべく白兵戦のまっただ中に突入した。しかし、皇帝の行方をつきとめた者は誰もいなかった。(中略)私にとって、忘れがたい町々は数多くあるが、なかでもイスタンブールは、その独特の雰囲気によって心深く刻まれている。何度、私はこの町を訪ねたことだろう。」

 この小説に示す歴史を事前に知ることもなく、私は、2010年12月、トルコ観光の団体旅行に参加し、その一環として、イスタンブールも2日間観光した。イスタンブールはヨーロッパの一大都市という印象であったが、モスクに代表されるイスラム教の雰囲気、ボスフォロス海峡がヨーロッパとアジアを繋ぐ懸け橋となっていること、市街の所々に今も残る古い城壁の存在に、直観的ではあるがイスタンブールから言葉に表せない或る衝撃を受けていた。これは、ある種の感動と言えようか。もう一度、イスタンブールに来てみたいという願望も湧いた。

 森本哲郎氏はまた、世界史、西欧史の視点から、いみじくも解説で以下のように述べている。「千年に及んだ帝国でありながら、ビザンチンは日本人にとって、けっして親しいものではない。私たちの世界史像は、西ローマを中心とした西欧にかたよっており、もうひとつのキリスト教文明圏である東欧や、かつてそうであった小アジアについては、古代史はともかく、中世史、近現代史はほとんど知られていないといっても過言ではない。けれども、現代の世界を理解するためには、この東につづった歴史をあらためてたどってみる必要がある。たとえば、ビザンチン帝国史である。あるいはトルコがヨーロッパ世界に与えた衝撃である。その理解なくしては、今日の東欧やソ連、さらにはバルカン半島、中近東の文化や宗教や価値観を読み解くことはできない。」

 塩野七生氏の歴史物を本格的に読んだのは、今回が初めてである。元々「カタカナ」の多く出てくる小説も歴史も苦手な者としては止むを得ないが、目で見たイスタンブールから受けた衝撃が後押しをしたのだろう。同氏の歴史小説は、多くの文献をよく読み込まれ、文献に忠実に歴史を再現するものであるようだ。淡々とした歴史絵巻という印象は拭えない。もう少し、踊り場や小話が欲しいものであるが、贅沢というものであろうか。

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