デンマークからきたハーピスト、リーの音は明るいが哀しい。古澤の作曲、この暖かい、春のような世界は地球上唯一無二。バタさんのベースがそこにベストマッチ!
「ふるさと」という言葉は、「温かさ」や「懐かしさ」の響きを持っています。そしてどこか淋しく、物悲しいですね。ヒーリング・アルバム「FURUSATO~故郷~」を聴いていて、日本人の原風景を心の奥底にずっと思い描いていました。 皆さんの「FURUSATO」の情景はどのようなものなのでしょうか。自然が一杯の野や山、川や海、移りゆく四季の変化、素晴らしい日本の姿でしょうか。 日常の生活に追われ、疲れきった現代人にとって、現実にはない理想の「FURUSATO」を一時感じさせてくれるような「ヒーリング・アルバム」です。 NHKの「日本 映像の20世紀」は素晴らしい番組でした。日本中に残っている昔のフィルムを探し出してきて、当時の人々の生活を活き活きと蘇らせてくれた作品でした。また、そのバックに流れる千住明の一連の音楽も大変印象深かったですね。 二胡のジャー・パンファンの「花」、「島唄」を聴いていると悠久のアジアの広がりと哀愁が寄せてきます。 宮崎駿監督作品の「となりのトトロ」、「もののけ姫」のカバーもアレンジがステキで映画のあの情景が再び浮かんでくるようです。 「心の豊かさ」ってなんでしょうか。感受性を高めて、心のひだに染みこむような「FURUSATO ~故郷~」を是非、お聴き下さい。
向井滋春さんの代表作がCD化されて発売。アナログ盤の状態が悪くなって困っていたところに朗報が届き喜んでいる。 なにはともあれ冒頭の10分以上に及ぶ組曲風の「黎明~乱気流」は必聴。清水靖晃の切れ味するどいソロも素晴らしい。横山達治の叩き出すリズムの渦からタイトルのイメージが湧き上がってくる。クレジットされているメンバー(故人もおられるが)全員が当時の、そして現在の日本ジャズの牽引力となっている。 余談だが、ジャケットもオリジナルで喜んでいる。当時手に入れたばかりのJ.J.Johnsonモデルのトロンボーンを抱えて微笑む向井さん(鳴らね~と言われてもおりましたが・・・)。名盤です。
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