(本作もですが)R指定にもかかわらず前2作がともに米国・海外合計で約1憶ドルと、安定した興行成績を収めて3作目が“ビギニング”。このパターンでハズしてしまうシリーズ物が少なくない中、本作も興行的に同様の成功を収めました。
画面に映るだけで華麗な雰囲気を醸し出すケイト・ベッキンセールの不在もなんのその、男優陣のシリーズの顔であるマイケル・シーンとビル・ナイという二人の演技派の対立を軸に、全体的に渋めの雰囲気に新鮮さが。そして、ガチンコのバトルシーンでは(CG多用とは言え)“武骨な”タッチを前面に出してライカン蜂起に至る過程を描くことで、シリーズの核である“運命(さだめ)”の切なさが、一層対照的に浮き彫りになっています。僕にはこれが本作成功の理由に思えます。
この分なら、計画通りあと2、3作は作られるでしょう。2年後の次回作は3Dともいわれているので、楽しみです。
前作『UNDERWORLD』には、NIN、トゥール、ア・パーフェクト・サークルを中心としたインダストリアル/オルタナ畑からミラ・ジョボヴィッチ(!)、クラシック分野まで実に幅広く豪華で腕利きのスタッフ、アーティストが参加していて、個人的にはスゴくサントラとして完成度が高く感じました。
今作も引き続きNIN関連のスタッフが参加しているけど、今回の中心となる参加アーティストはゴシック・メタル/スクリーモ系。
世界観としては映画のものと遜色はないけども、前作のようにダニー・ローナー(元NIN)がサントラを監修していないものだけに、各アーティストの新曲やニュー・リミックスが聴ける魅力はあるものの、特に後半の展開や流れにはチとダレを感じてしまう。
でも、注目のプシファーやリンキンのチェスター、スリップノット etc...の8曲目までの新曲/リミックスは秀逸です。(僕だけかもしれないが)懸念されていたスクリーモ勢は、リンプのウェス、ダニー・ローナーらを中心としたブラック・ライト・バーンズによるマイケミ、リージョン・オブ・ドゥームによるセンシズ・フェイルのリミックス2曲はインテリジェンスな要素が多分にプラスされて非常に良かったです。
前作が非常に良かったため、今作がそれに及ばなかったということで星4つにさせていただきましたが、なかなかに力が入ったサントラなんでラウド/へヴィ系が好きな方にはオススメです。
前作を見てからしばらく時間が空いてしまったり、その他のヴァンパイア映画を
見すぎてしまったせいか、part1のストーリーをなかなか思い出せないまま
物語が進んでいってしまい、世界観に入り込むまで時間がかかってしまった。
とは言え、完成度の高い「アンダーワールド」な世界は出色の出来。
見ていて清々しくなるほどアクションもCGも決まりまくっている。
なのに、いまいちハラハラドキドキしないのはなぜだろうか。
エンドクレジットを見ながらしばし考え、思い当たった。
主役のキャラクターが、強すぎるのだ。
「味方キャラ」である女ヴァンパイアと恋人のハイブリッド種の狼男は、
どんな傷を負ってもたちどころに回復してしまう不死身ボディーの持ち主。
敵に体を抉られても、鋭利な刃物で刺し貫かれても、あまり痛そうではない上に
しばらくしたら治ってしまう。
だからどんなにピンチに陥って敵に攻撃されても、
「どうせその傷、すぐ治るんでしょ?」とあまり同情できないのだ。
主人公がメチャクチャ強いのは全然構わないのだが、見る者が感情移入できるような
「弱さ」みたいなものを、もっと見せて欲しかった。
なんですか?このヴァン・ヘルシングを超えたとか
脚本の失敗で偉大な作品になり損ねたとか意味が分かりません。
こんな酷い解説を書いたのは誰ですか?
これでは商品解説ではなく、ただの作品批評です。
あくまでストーリのあらすじやDVDの仕様を書くのが商品解説でしょう?
ヴァンヘルシングを超えたとか脚本の失敗で偉大な作品になり損ねたとか、ただの個人的主観の押し付けです。
この商品解説の書き直しを要求します。
仕様は1層(25GB)MPEG-2 リニアPCM 5.1ch と初期タイトルとしては標準です。
前編を通し、ダークブルー調で暗めですが、グレインもなく
標準的な、HDTVではとても綺麗に写ります。
2とゆうことですが、1を観ていなくても、ひとつの作品として成り立っておりますので
問題なく楽しめますよ!
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