語りかけるようにすすむ話は読み進めていくうちにどんどんその世界に引き込まれていく。 説明される描写は目の前にその形を想像させる。 岡山弁は独特で間延びがするように感じられるのにやけに心地がいい。 実際に私は音で聞いたことはないけれど、なんとなく岩井作品を読むと頭の中に 聞いたことのない岡山弁が聞こえてくるような気がします。 私は通勤時間が読書時間なのですが通勤電車の中、この世界にどっぷりハマりました。 ぼっけぇきょうてぇなどがお好きな方にはおすすめだと思います。
岩井志麻子という作家の作品を今回、初めて読みました。 こんなに面白くて、刺激的な女性だったんですね。 文章は簡潔だし、書いている内容も説得力があるし、 すっかりファンになりそうです。
・「色気がある」は女を救う魔法の言葉 ・テクニシャンとは「恋人らしさ」を醸し出せる人 ・すべての女にとってチヤホヤは不可欠の要素 ・男友達とは「まだヤッてない恋人」
理屈抜きに面白く読めたし、 押し付けがましくないところが好きかな。 ちょっと露悪的すぎるなところもあるけど、 これも作家としてのサービス精神なのかもしれませんね。 今度は『オバサンだってセックスしたい』と 代表作といわれる『ぼっけえ、きょうてえ』を 読んでみるつもりです。 賛否両論、好き嫌いが分かれる作家のようですけど、 しばらくはハマってみようと思わせる一冊でした。
語りべを選ぶのがサイコロからカードに、全体の流れは前シリーズと同じです。
選ばれた人が話し終わっても、稲川さんがたたみかけるように怪談話しを続けたりします。
お笑いネタやおバカネタもありますが。
前シリーズを見て、バラエティー要素の強いこのような作品に否定的な感じもありましたが、
まとまりや進行も良くなった感じの今シリーズ、なかなか良いです。
そして、稲川さん以外でいろいろな方の「ねむれない話し」を聴けるのは面白くもいいですね。
今シリーズ1と2を見て、稲川さんの話しはCDやDVDで聴いた事のある話しもありますが・・・
沖縄の廃墟、海外での廃墟体験、亡くなられたファンの訪問などなど。
初めて・改めて聴いても、怖く怪談らしい話しを多く語ってくれています。
本編が終わり特典映像の最後は、髭男爵・山田ルイ53世の進行形の心霊ネタで終了。
笑いがありながらも、ねむれない感じで終わってくれます。
稲川さんの怪談と、若手芸人などの都市伝説的な話とが、
ごっちゃ混ぜにになったような作品。
稲川さんのいつもの正統派怪談のファンの方にはあまりお勧めできないかと・・
お話に嘘を語っている人々が多い。 しかしその嘘を語っている人物にとっては、嘘でありながら、どこか本当であると思っているのではないかと思ってしまう。
霊の話も多い。作者は、そんな力などない!と断言しているのに、でくわしてしまうのは、実は。 周囲からは「本当はある」と諭されている。
そんな中、一番嘘なのか本当なのか、わからないのが、整形手術をして、足りない手術費用の代わりに、体の一部を交換した話。 身近のものがすべて排泄物のにおいになったのは、どうも脳の一部を・・・?というのだが、脳の一部をどのように削れば、生きたまま、においが消えたのではなく、異常になっただけになるのか不思議でならなかった。
暗闇で一話読むごとにろうそくを消していったら、最後に何かの怪異が起こるのが百物語だが、この本を最後までよむと、嘘と真実が逆転しそうな気がする。 もっとも作り上、その心配は薄い。
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