彼(ダン)にとっては遊びでしかなったが、不倫相手の女性(アレックス)はそうではなかった。もうすでに、ダンにしか目に入らなくなっていく。ずばり当てはまる言葉がある。「恋は盲目」そこから、この女性の行動はストーカーと化し、ダンの家に乗り込んでから、どんどんエスカレートしていく。これ以上はネタばれになるので書きません。 「嫉妬」という二文字では語れず、それが執(情)念となって「憎悪」に変わり「殺意」から「殺人」にまで発展する。また当てはまる言葉がある。「愛と憎しみは紙一重」 後味の悪い映画だ。だから人には薦められない映画である。妻あるいは彼女と一緒に見るか、それとも妻子持ちの男性一人で見るか、浮気防止には最適な映画かもしれない。私にはホラー映画にしかみえなかったが。
話は、妻子持ちが浮気相手に危害を加えられるという
シンプルで判りやすい話ですが、
グレンクローズさんの暴走演技が、半端なく凄い作品です。
画質に関しては
全体的に暗い中に、ハイライトでアクセントを付ける絵造りなので、
好き嫌いがはっきり分かれると思います。
DVDはかなりぼやけ気味で、モヤが掛かってる様な場面も多くありましたが
ブルーレイ化で結構はっきりした映像にはなっています。
同じ画質傾向のエイドリアンライン監督作、
フラッシュダンスとナインハーフのブルーレイ化に期待出来そうな
レベルではあると思います。
音質に関しては、自然で街や、会場の雑踏音がいい感じです。
特典はDVDまんまなんで、さびしい限りです。
ナインハーフは販売元が、違うみたいですが
フラッシュダンスのブルーレイ化の時は、特典にも気合を入れて欲しい気がします。
中世ヨーロッパの貴族社会の、その美しい装飾と、その下にある醜い中身がそのまま表現されています。
でも、この映画の真のテーマは、「愛」です!
90%くらいが、とにかく人間関係のドロドロですが、最後の最後に浮かび上がってくる真の愛が、
そのコントラストの大きさゆえに、際立って純度が高くクリスタルのように透明です。
スティーヴン・フリアーズ監督は、『ジキル&ハイド』でもこの手法を使っていて、純粋な愛が強く印象付けられる工夫をしていると思います。
グレン・クローズは、”ミシェル・ファイファーを振ってまで手に入れたい女”か「?」なキャスティングですが、非常に細やかな心理描写を、台詞の微妙な発し方などで表現していたり、やはり上手いと思うところがあります。
ジョン・マルコヴィッチは、ハンサムではないけれど、その色気も妖しさも、頭の良さそうなとこも、残忍な感じも、この役にとても合っています。
クローズとマルコヴィッチは、ちょっとやり過ぎな感じもあり、私は、ミシェル・ファイファーが結構良かったと思います。
キアヌ・リーヴスもユマ・サーマンも若くて美しいですよ。
今では、豪華なキャスティングですね。
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