「リーダーシップとは一体、何か?」、
「リーダーシップには、どんなタイプがあるか?」、
「何をすればリーダーシップを発揮したと言えるか?」、
・・・など、そもそもの話しに立ち返ると、分かっているようで意外とそうではない。つまり、「リーダーシップ」という言葉が余りに平易に使われている印象をお持ちの方は多いと思う。
また、経営職や中間管理職に限らず、リーダーシップを期待されているが、どうしたものか、と思案している方も多いのではないか。
本書は、そんな方々を「すっきり」させる好著。よくある著名人の武勇伝に惑わされるよりも(どうせ真似が出来るわけではない)、はるかに読みごたえがある。
学問的な体系が語られているところは、少し小難しいと感じる部分もあるが、それだけ奥深い分野であるから。興味のある部分だけ飛ばし読みで十分。さすがにグロービスの本なので、ざっと興味のある部分を拾うだけでも、内容は粗々理解出来る。
読後感として、きっと、自分の中に眠る熱いものに気付くんだろうと思う。お奨め。
i1Display 2 は、世界中のカメラマンやグラフィックデザイナーが使っている i1 Pro シリーズのエントリーモデルです。10万円未満の普及価格帯で、間違いなくシェアNo.1のキャリブレータでしょう。
エントリーモデルと言っても他社の同等品のような嫌らしいソフトウェア機能制限もなく、色温度・輝度・ガンマ値が自由にセットでき、モニタ側のRGBバランス調整支援機能もついています。もちろんマルチディスプレイにも対応しています。また、付属のアタッチメントを装着することにより環境光も測定することができます。ディスプレイメーカーの多くが、この i1 Display 2 の使用を推奨しており、その精度・信頼性・普及率の高さが伺えます。
製品はとても小さく、ノートパソコン用のマウス程度の大きさです。使うときは画面に i1Display 2 を装着し、あとは付属ソフトの指示に従って作業を進めるだけです。設定を含め10分〜15分程度で終わります。 非常に高い精度が求められるプロユースでは、力不足なところもありますが一般用途なら十二分です。(本製品以上の精度を求めるなら、10万円〜30万円は覚悟してください。)
むしろ他社製のキャリブレータを選ぶ理由があったら教えてほしい。それほど定番中の定番なキャリブレータです。
【取扱注意】
i1Display 2 は小さいマウスのようなかわいい形をしているため、ついつい扱いが粗雑になってしまいがちですが、あくまで超精密機器です。日の当たる場所、高温・多湿な場所での保管は絶対に避けてください。また衝撃にも極めて弱いです(床に落としただけで簡単に壊れます) 机の上に転がしておくと1年ほどで測定器内のカラーフィルタが劣化し故障してしまいます。私はデジカメ用のポーチに入れ、ドライボックスに入れて保管しています。決して安いものでもないため、大事に使ってあげてください。
日本企業は経営のグローバル化・現地化において、依然、現地従業員の統制がとれないことに悩みを抱えている。実際、企業は現地において従業員の能力開発を図りながら賃金制度や評価制度など人事制度を変更し現地に適応しようと努力しているが、「教育をしても数年で辞めてしまう」「指示・命令されたことはするが、それ以上は考えない」など相変わらず経営上、安定性を欠くような事象ばかりが現実には起こっている。この背景には、日本人のグローバル・マインドの脆弱さがあるように思う。日本本社だけでなく現地法人の双方にそれを感じるのである。 このように長年取り組みながらもなかなか解決の糸口が見つけることができないということは、今後日本企業がグローバル経営を推し進めるには新たな視点と理論的枠組みが必要であることを物語っている。 本書はこうした問題に対する新たな視点と理論的枠組みを明確に示してくれている。具体的には、ローカルと考えられている事柄の境界線を引き直し、企業がグローバル戦略を遂行するための「グローバル・マインドセット」の重要性を論じるとともに、グローバルに共有化された経営理念を通した「規範的統合」とグローバルに統合された人事制度の構築による「制度的統合」が必要であることを説いている。 これからグルーバル展開を図ろうとしている、あるいは現地化に悩まれている企業の実務者の方には今後の国際人事管理を考える際の拠り所となるのではないでしょうか。
部下が中国に駐在するに当り、何か良い本は無いかと思い探していた所、偶然この本にめぐり合った。この本で書いているように、自分の会社のみならず、一般的な日系企業は、国内営業で一定の数字を上げた社員を海外へ駐在させ、国内で培った経験を基に、海外でそれ以上の実績を期待して派遣しているのが実態だと思う。その結果、著者が指摘する様に、現地に赴き、初めて「海外マネージメントと日本のマネージメントの違いとは何か?」「海外勤務で何が起こるのか?」を知ることになるが、残念ながら、駐在前に学習し、現地に赴く時間は少なく、駐在経験者が飲み会で説明する程度で、適切に説明した資料も少ない為、実際に駐在して苦労して覚えるしかないのが現状である。しかも、国内で営業活動をしている範囲では、「なぁなぁの関係」で日々の業務が成り立ってきており、この方法が海外では通用しない事は、自分の経験でも、赴任前には分かっていない。この著書では、「上司として現地に赴く駐在者に何が求められるか?」「海外での組織」「現地人とのコミュニケーション」などの点を、著者の経験を基に分かりやすく記述されており、実際に米国に駐在していた自分自身にも納得ができる部分も数多く書いている。その為、今年中国に赴任する部下にも事前学習資料として手渡し、勉強をさせた所、色々な違いが分かりやすく説明されており、海外で始めて仕事を始める部下への指導資料として有益な著書として推奨したい。
文章も読みやすく、世界的企業の人事制度が分かりやすくまとめられています。
グローバルな優良企業は、人材を最大限生かす姿勢を制度としてしっかりと持っていることが分かりました。常に100%のパフォーマンスを求められるということは、従業員にとっては、時として疲れ果ててしまうことだろうと思います。しかし、ぬるま湯の中で漫然と過ごすよりは、ずっと密度の高い生き方かもしれません。
人的資源管理とは、いかに人々をやる気にさせてその能力を発揮してもらうかということが主眼かと思いますが、そのために、企業理念、能力開発、公平な評価、報酬などを制度として巧みに組み立てて、しっかりと運用していくということが大切であり、同時にとても難しいことなのだと感じました。
結果的にそれに成功している企業が優良企業ということなのかもしれません。
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