キャラクター設定といい、舞台設定といい、そしてストーリー展開といい、なにしろ原作者のセンスの良さが際立っている作品である。たかしげ氏の作品にハズレはないと思うが、それにしてもこの作品は大当たりだと感じるのである。 作画も、この世界観にマッチしたハードボイルド&萌えの二重奏だ。 題名自体は、なにか読むのにこそばゆい恥じらいを感じるかも知れない。「死がふたりを分かつまで」はは、恥ずかしい。しかし、読後にあらためて表紙を眺めて題名を見つめると、なるほど、この題以外考えられないな、と思わせる。 この作品を手に取った人は幸福である。その僥倖を、みなさんと分かち合いたいものだ。
予知者の少女、盲目の青年。
二人が出会ったとき、運命が動き出す。
「死が二人を分かつまで」
ある組織にその力のため狙われる少女をひょんなことから守ることとなった青年。
彼にも秘密があって?
盲目の青年がボディーガードとなって戦う。
色々なアイテムなどもでてきて面白いです。
アクションなどが光る漫画です。
若く瑞々しい視線と軽妙な文が作品を情緒豊かで気品あるものにしています。 なんでも出来る快活な姉・千津子を事故で突然失った控えめな妹・美加の、 自我の成長の物語であり、思春期を謳った美わしき姉妹の物語とも言えます。 平凡な(死んだ姉の声が聞こえること以外は)主人公・美加の、ごく平凡な日常。 それでも問題は次々と起こり、それを美加は自分の力で乗り越えなければなりません。 頼れる姉はもういない、適切な助言はしてくれるけど実際に行動するのは美加自身なのです。 それでも姉の助言や友情に支えられながら、ことごとく立ち向かっていく姿、 そして次第に自立しつつ死んだ姉を乗り越えていく美加の勇気が素晴らしいです。 やがて彼女の奥底に眠っていた勇気や才能が目覚め、心身ともに成長した とき千津子は・・・。 読後爽やかな気持ちになれる現代文学の傑作です。大林宣彦監督の映画版もオススメ。
源田刑事がなぜ土方護を人殺しと呼ぶのか、護の過去の一端が明らかにされる。そして、これまでは監視者による多数決という形のない存在だったエレメンツ・ネットワークは、その創設者が明かされることで、実体をともなった意思に、ある意味単純化された。 このことは、護がエレメンツ・ネットワークの束縛から抜け出そうとしている事と無関係ではないと思う。護がネットワークの思想を体現しているうちは必要なかったのだが、そこにずれが生じた事で、本来のネットワークの思想を体現している人物が必要になったのだ。
また、これまでもほのめかされていたのだが、後半には「闇のイージス」とのリンクが明示される。これが物語にどのような彩りを与えるのかは、実際に読んで確かめて欲しい。
あるクリニックの待合室でこの本に出会いました。 そして、すぐ加藤先生のクリニックに転院し、妊娠することができました。 タイミング法、AIH、IVFという長期のステップアップ治療が、かえって不妊カップルを精神的に追い詰め、貴重な時間をむだにし、治療に過度に使われる薬物がいかに害があるかを、わかり易く説明してあります。 この本に出会えなかったら、きっと延々と続く治療に嫌気がさして、妊娠を諦めていたと思います。強く薦めます。
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