とにかく泣ける。ビデオが始まって70分くらいで、どわ~っと泣ける。ファンは必見だと思う。隠すことなく、慎吾君が涙をぬぐうとこなんて、感動ものだ!!
『マイ・プリンセス』は2011年放送の韓国ドラマである。韓国に皇室を復活させるというストーリーは、大ヒットドラマ『宮(クン)〜Love in Palace』(2006年)を連想させる。シンデレラ・ストーリーであった『宮』に比べると、マイ・プリンセスには少し重たい雰囲気が漂う。それは『宮』の「韓国に皇室が存続していたら」という架空設定と、皇室を復活させるという現実を出発点とした『マイ・プリンセス』の相違である。
『マイ・プリンセス』では韓国の近現代史は避けて通れない。主人公のイ・ソル(キム・テヒ)が歴史学(考古美術史)を学ぶ大学生であることも意義深い。『宮』のヒロインのシン・チェギョン(ユン・ウネ)は天真爛漫なアーチスト志望の高校生であった。ソルも明るさを持っているものの、チェギョンに比べれば社会の苦労を知っている大学生である。大学という高校までとは質的に異なる知的空間を経験している分、キャラクターに深みが増した。(林田力)
FPMを初体験してみました。前半はtahiti80など有名海外アーティストとのコラボレーションをフィーチャーした比較的おとなしめでお洒落に聴けるような曲が並んでいる。しかしそれに安心したままアルバムを流し続けていると、後半から猛烈なトリップ感のある曲の渦に巻き込まれる。特に(10)(11)のテンションとトリップ感が凄い。ぱっちんぱっちんとガラスが割れるような反復音が非常にリアル。寝転がってボーッと聴いていたら、急に天井が落ちてきたのかと思うような錯覚に捉われた。聴き手がじっとして聴くのを実に拒む作品。こういう戦慄を覚えるようなクラブ系の音は近年でも希少だと思う。ジャケットのインナースリーブ内部も歌詞の対訳といい、上品なのかサイケデリックで下品なのか見る者の心を惑わせるイラストといい、よい意味で人を食った作りで不思議っぽさを高めている。
「CDアルバム」という商品として多角的な面からアーティスティックな刺激性が味わえる良作。あえて注文をつけるなら、単体でシングルカットできるポップな曲が1曲ほしかったかも。
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