![]() ナチュラル・ウーマン [DVD] |
見終わってあまり気持ち良い映画ではありませんが愛というものが同時に憎しみを含むものであることは表現していると思います、好きだろうが嫌いだろうが直接的に人と関わる事が愛を産む前提か。 |
![]() ナチュラル・ウーマン (河出文庫) |
恋愛(といっても同性愛だけど)の辛さ、喜び、切なさを克明に描いている。それだけでも十分読むに値すると思うが、そのあたりは他のレヴューに譲るとして、自分が特筆したいのは、読んでいて女陰のにおいが生々しく立ちのぼる稀有な作品だという点だ。これは比喩で言っているのではなく、幻臭とでも言うか、本当にそのようなものをはっきりと実感した。あと下着や生理用品の匂いも。こんなにも匂い立つ文章を書ける作家は世界中探してもなかなかいないのではないだろうか。ほかにいたらぜひ教えて下さい。 |
![]() 高砂コンビニ奮闘記 -悪衣悪食を恥じず- |
1985年に江戸川乱歩賞を受賞して2000年までに30冊もの小説・エッセイを世に出しながら、現在はホームレス寸前の極貧生活を送っているという著者。その著者が近在のコンビニ店で糊口をしのぐために働いた1年余のアルバイト生活を記した書です。 著者によればこのコンビニ、やる気のない本部の責任者たち、ひとくせもふたくせもあるアルバイターたち、そして怪物がごときクレーマーやチンピラ顧客たちのせいで、崩壊寸前。事実、著者はこの勤務先を閉店という形で去ることになるのですが、とにもかくにも書かれている事柄は多くの人々が病んでいるなと感じさせる事件ばかり。読んでいて、唖然茫然、著者と共に憤りを感じて心拍数と血圧が上がる思いがします。 面白おかしくコンビニの舞台裏を描写した書では決してなく、著者は憤怒を込めてコンビニをとりまく病をえぐり出すといった趣の書です。読んでいて決して愉快な書ではありません。読み終えた後の数日間は不快感が胸にこびりつく感じがするほどです。 しかしここに書かれた人々は今や想像を絶するという類いの輩ではなく、日常的な風景となっていることを容易に想像させる世の中になっています。大声で店員を怒鳴りあげる顧客や、接客業のイロハも知らなさそうな非礼なアルバイト店員は、著者が暮らす地域ばかりでなく、私の住む町のコンビニでも見かけることは珍しくなくなりました。 その原因は、著者がそっと忍ばせるように書いている言葉を引くなら、「人との一期一会を大切にし、約束の重さを実感する」(238頁)人々がいなくなってきたということではないでしょうか。ひょっとしたら二度と出会わないかもしれぬ相手に対して、かくも人は無礼になれるのか。そんな好個の例ともいえる本書登場の人々が、「一期一会」という言葉の意味を知れば、何かが変わりそうな気がするのに。 自戒の意味も含めて深くそう感じさせる書です。 |
![]() 六つの星星 |
作家川上未映子の内面性への秘密の入り口は、この扉を開けて中にお入り下さい。アリスが待っています。
まだ最初の、斎藤環との対話しか読んでいませんが、この第一章だけでも価格の価値はあります。いやそれ以上と言って良いでしょう。この対話集で初めて斎藤環の存在を知ったのですが、「六つの星星」を読み終わったら、著作を読むつもりです。 |
ナチュラル・ウーマン2010 Natural Woman 2010-Trailer
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