pepita(ペピータ) (井上雄彦 meets ガウディ)
「ペピータ」というタイトルに、井上雄彦氏のガウディに対する深い深い思いを感じました。ガウディはスペインの胎内で生まれ、その創造物と共に大地から生え上がってきたのです。この本の中で井上氏は「ガウディは謙虚である」と述べておられますが、私も実際にガウディのあの有機的な建築や空間に触れた時、ふとそんな感覚を覚えました。この本を読んでいるとまたガウディに逢いたくなりました。井上さん…いつかスペインを舞台にした漫画を描いて下さい。だって、とてもお似合いなんですから、スペインが…。
アントニー・ガウディー [DVD]
サグラダ・ファミリア建造中事故で亡くなったアントニー・ガウディー
数十年かけてゆっくり組み上げてきた石積みの初期建築部分を修復しながら
建築を進めるのは非効率ということで禁断のコンクリートを使う方法に苦言を
この映画は呈してきました、残念ながらガウディーが指揮をしていた部分以外は
建築以外の魅力がなくなると勅使河原監督は予測していました、この話は彼が
存命中の講演で見聞きしたものでしたが、残念ながらその予測は当たって
いるようです。手持ちのカメラで撮影された映像はゴダールのごとくガウディーの
作品をいきいきと魅せます、映画館で観たときの感激は忘れません。
Gaudi
アラン・パーソンズ・プロジェクトの最新リマスターシリーズ、
「イヴの肖像」「アンモニア・アヴェニュー」「ガウディ」
残りの3枚がリリースされ、いよいよ全作品完結します。
1987年発表のこのアルバム「ガウディ」は、APP最後の作品です。
前作「ステレオトミー」から、それまでのポップロック路線を方向転換し、
再び初期のプログレ色を打ち出していました。
この「ガウディ」もプログレ色が強く、一世風靡したウルフソンのポップロックは聴かれません。
しかし、「ステレオトミー」で一旦消えたウルフソンの声も、「ガウディ」では少なからず復活しています。
ポップロック路線のウルフソンとプログレ重視のアラン・パーソンズの確執が強まってか、
その後、二人は活動を別にすることになります。
さて「ガウディ」は、文字どおり、バルセロナの建築家アントニオ・ガウディをテーマにした作品で、
聖家族教会(サグラダ・ファミリア)のことも歌われています。
以下収録内容です。
1. La Sagrada Familia
2. Too Late
3. Closer To Heaven
4. Standing On Higher Ground
5. Money Talks
6. Inside Looking Out
7. Paseo de Gracia
ボートラ
8. Too Late - Eric Woolfson Rough Guide Vocal
9. Standing On Higher Ground / Losing Proposition [Vocal Experiments]
10. Money Talks - Chris Rainbow / Percussion Overdubs
11. Money Talks - Rough Mix Backing Track
12. Closer To Heaven - Sax / Chris Rainbow Overdub section
13. Paseo de Gracia - Rough Mix
14. La Sagrada Familia - Rough Mix
今回も7曲のボートラが超貴重ですね。ファンなら買いです!!
ps.今回で、APPリマスター(ボートラ付き)が完結したわけですが、
今後は、貴重なシングルテイク集などリリースしてくれないかと期待しています。
ガウディの世界 [DVD]
私は、建築素人です。
建築関連に興味をもって、当然ガウディも必須と思い、いくつか映像を見てみました。
見たのは、TV放送の「世界遺産」、それに勅使河原宏監督の「アントニー・ガウディー」、そしてこのBOXです。
このBOXは、TELEVISION ESPANOLA S.A.の映像をDVD化したもの。
2枚組みで合計159分、6つのエピソードで構成されています。
約30分ものの番組が3本ずつ各DVDに収録されています。
もちろん、出てくるガウディの建築物は美しいです。
ですが、全体としてみた感じ、画像の程度があまり良くないように思いました。
ノイズが出たり、映像が粗い箇所があったりで、少々興ざめした部分もありました。
また、番組がランダムに詰め込まれている感じで、まとまりに欠け、とっちらかった感じがします。
ガウディが映像で見ることのできる数少ないソフトなので、期待していたわけですが、少々肩透かしを食らった感じです。
付属品も1枚の解説が入っているだけで、随分素っ気無いものです。
正直、「世界遺産」を観た後だったので結構なんとかなりましたが、ガウディに興味を持った人が最初に見たらどうなんだろう?という疑問が残りました。
私のような初心者的には、一番まとまっていて分かりやすかったのは「世界遺産」で、建築物やスペイン文化をじっくりと味わえるのは「アントニー・ガウディー」、そして最後にこのDVDを選択するのがいいのではないかと思いました。残念ながら、「世界遺産」のガウディの回はまだDVD化されていないようですけど。
ガウディを良く知っている方は、いろいろな角度から楽しめるDVDなのかもしれません。
あくまで初心者の意見です。