「流星の絆」 オリジナル・サウンドトラック
1.父のレシピ〜洋食アリアケ
2.獅子座流星群
3.Post it Out
4.騙しのテクニック
5.流星は音もなく
6.見えない犯人
7.サンキュージョージ
8.時効なし
9.Midnight Cruising
10.好きという気持ち
11.ハヤシサンバ
12.闇と光
13.Walkin’Down the Street
14.We are アリアケ3
15.サギと功一
16.追跡
17.このまま、どこまでも…18.Tasty Sauce
19.カナダの青空
20.1993 in 横須賀
以上がTBSドラマ〈流星の絆〉のサウンドトラックに収録されています。宮藤官九郎さん脚本のドラマということもありアップテンポでコメディータッチの曲が多いんですが、特筆すべきはやはりクライマックスの場面で必ず流れるBGM、#2の“獅子座流星群”ですね。 メランコリックで切なさに胸が締め付けられるような美しいメロディーは一度聴いたら心に焼き付いて離れない。ドラマティックで素敵な曲で大好きです。#5や#20でもアレンジを変えた別ヴァージョンで聴く事ができます。
私のお薦めは他に#12の“闇と光”。アリアケ3兄妹の運命を静かに見つめたような深みのある曲。#20も希望を感じさせて良いです。#13、#15などは馬鹿げた詐欺プランを嬉々として練っている楽しげなアリアケ3兄妹の姿が目に浮かぶようでコミカルな楽曲。
ドラマを観て好きになった方には是非一度聴いてほしい一枚ですね。どれも印象に残る美しい曲ばかりです。冬の夜空を眺めながら聴きたいかも。
リセット (新潮文庫)
優しくて、ゆるやかで、心地よい時間が流れている印象を受ける本書。文章もとても丁寧で、本当に男性が書いたのかと疑ってしまうほど繊細で、状況描写も心理描写も細やか。
作品全体に目を細めてしまうような上質な雰囲気があります。
しかし、幾人かレビューされているように、前半がとても長い…思わずページを早めくりさせてしまう冗漫さがあります。そして、かなり真面目に読まないと、語り手が次々と変わるので筋を把握しずらい…。丁寧な描写をひとつひとつ大切に読めば読むほど、きっと最後に受ける感動は大きいのでしょう。素敵だと思います。
しかし…私には無理でした。かなり中盤を大いにとばし読みして、速読してしまいました。中盤から急におもしろくなるターン等とは違うように思います。常に、一定に主人公に寄り添って物語りが進む印象です。
たくさん時間があるときに、もう一度挑戦してみたい、と思う1冊ですが…いつになることやら。