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盗作事件 盗作・高校殺人事件 (創元推理文庫)

都会っ子の可能キリコが金田一耕助が訪れそうな「鬼鍬村」で事件に巻き込まれる、おどろおどろしい伝奇ミステリー・・・・ではありません。。映像化は難しいと思われますが、キリコが活躍する幽霊消失事件、田舎のプレハブハウスの密室殺人、都会の高層ホテルでの密室殺人へと連鎖していく一連の流れは昨今の二時間ドラマでも十分面白く作れると思います。埋もれさせておくには惜しい作品です。金田一少年の事件簿ばかり映像化しないでも、ここにも鉱脈はあるんですけど・・ 盗作・高校殺人事件 (創元推理文庫) 関連情報

盗作事件 パクリ・盗作 スキャンダル事件史 (宝島SUGOI文庫 A へ 1-83)

 日本における様々な剽窃・盗作事件を追ったクロニクル本。 同様の近作に栗原裕一郎著「盗作の文学史」がありますが、500ページ近いそれにくらべてこの「パクリ・盗作 スキャンダル事件史」は文庫ということもあり盗作事件史を短時間で概観できる利点があります。栗原も執筆陣に名を連ねていますので、こちらで「盗作の文学史」の内容を手ごろに把握できるといえるかもしれません。 さて本書で浮かび上がってくるのは、世の中で盗作事件といわれているものの多くに、実のところは著作権法違反とは必ずしもいえないものであるにもかかわらず、著作権法違反かどうかを議論する前に世の中の思い込みによる激しい非難や、特に最近はネットでの炎上を気にするがあまり、早急に火消しを図らんがために疑わしき著作物を引っ込める(絶版・回収する)という行為に走っている場合があるということです。 議論に割く時間と費用と労力を惜しむのか、または疑惑を持たれること自体が出版社や著作者にとってマイナスと考える風潮が広がっているのか、おとなしく息を潜めて嵐が過ぎるのを待つという姿勢がいくつも見られます。いかにも日本的な、議論の前に和を尊ぶという“行き過ぎた思想”が垣間見えるのです。 終盤に「パクリといわれないための十ヶ条」と題して、ブロガーへのアドバイスと警鐘が書かれているのは良心的といえます。ここに書かれている十個の掟は、一昔前ならば一般人には縁のないものだったといえます。ですが、いまやネット上では誰でもが文筆家に、そして同時に剽窃家にもなりうる時代です。私が書くこんな拙いレビューですら、その一部を個人のブロガーにパクラれているのを目にしたことがあります。この十ヶ条をぜひ多くの人に学んでほしいものです。 パクリ・盗作 スキャンダル事件史 (宝島SUGOI文庫 A へ 1-83) 関連情報




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