Throbbing Gristle グッズ

Throbbing Gristle The Second Annual Report Of Throbbing Gristle

 1977年発表のTGのレコードデビュー一枚目。ややこしい書き方だけど、彼らはこの前にカセットテープで自分たちの音楽を発表しているので実質的には2枚目となる。タイトルもそういう意味でしょう。さて、私はTGは、第三報告からリアルタイムで聴いていましが、あの頃、この第二報告を聴くにもどこの輸入盤屋さんにもおいていなかったのでこのアルバムを聴くのは今回が初めてです。 TGというととっつきにくいとお思いの方もおられるかもしれませんが、今、こうして彼らの音楽を聴いているとなんだか「静謐」という言葉がぴったりです。激しいところもありますが、全体として聴くとそんな印象を受けます。 さて、このアルバムは、後のアルバムと違い、バンド(というかこのころは、アート集団と言った方が良いのでは)の創設者であるジェネシス・P・オリッジを中心として皆が一丸となって作ったという感じがします。ライブあり、スタジオワークありですがすんなり聴けます。不思議な統一感を感じさせます。真っ白なジャケも秀逸です。また、何だか後に感じられるようになる「背信」とか「不貞」という感じも未だありません。 今回この拡大版ですが、メンバーのクリス・カーターが行ったリマスターもOKです(初めて聞くアルバムなので以前の盤と比べようがありませんが、すごく音が澄んでいます)。ボーナス盤のライブ編もなかなか面白いものがあります。もともと、オリジナル盤自体ライブ音源が多数入っているのでどうかなとも思っていたのですが、ここに収められているライブは本編と違い、かなりアグレッシブな感じがします。 このバンド、解散の時もファンや関係者に向けて「任務終了」などと報告を出したりします。なんだか、非常にストイックな印象も受けますが、解散の原因は、女性メンバーを奪いあったというもので、結構下世話なバンドでもあります。 一度この機会に聴きなおされてはと思います。  The Second Annual Report Of Throbbing Gristle 関連情報

Throbbing Gristle Throbbing Gristle Bring You...20 Jazz Funk Greats

前作で打ちのめされてから、彼らの追っかけをやっていた者です。当時ヴィデオ・コンサートで観た彼らのパフォーマンスも、ロック・コンサートというよりも、古代宗教の儀式みたいで凄いカッコいいです。80年代のノイズ・アヴァンギャルド・シーンなるものを真に牽引したのは、やはり彼らしかなかったのでは。ジャケの清々しい雰囲気には目を疑いましたが、聴きやすくセクシーになったものの、いかにもTGらしい有害・有毒音楽であることは間違いありません。2枚目は結構強烈です。昔ノイズ音楽にまみれて暗い(本当は明るい)青春時代をおくった私には、強壮剤のようなパワーをくれる作品です。 Throbbing Gristle Bring You...20 Jazz Funk Greats 関連情報

Throbbing Gristle D.O.A. The Third And Final Report Of Throbbing Gristle

TGの前作と本作しか彼らについては詳しくないのですが、どっちも人様に分かってもらおうとする音楽じゃないということです。彼らはもしかしたらどれだけ醜い音を出せるか考え抜いてこういう作品を作ったのではないでしょうか。完全にマニアさん向けです。ノイズ、音声が入交り、やはり奇怪で醜悪な前衛音楽になってしまっています。大抵の人には嫌がられるでしょう。程度問題ではなく、完全に狂っています。しかし彼らはつい最近まで活動していた。正気の狂人です。 D.O.A. The Third And Final Report Of Throbbing Gristle 関連情報




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