セイフ・アラブ・カダフィ グッズ

セイフ・アラブ・カダフィ 政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書

 2012年、堤未果さんの著書です。 本書では、「コーポラティズム」を軸に、3.11、9.11、原発、TPP、選挙、アラブの春、SNS etcのテーマについて書いてあります。 「コーポラティズム」とは? 米国では、上位1%の人間が、国全体の富の8割を独占しています。 1%の超富裕層が、99%の人間に負担を全て押しつけて、異常な利益を手にしています。 想像を絶する資金力をつけた経済界が、政治と癒着するのが「コーポラティズム」です。。。。そして、コーポラティズムは、大幅な規制緩和、あらゆる分野の市場化を実施、9.11以後の10年間で米国の貧困層を3倍に拡大させました。 最近、「1%の金持ちが、99%の貧困層を〜」なんて話がよくありますが、もっとストレートに言えば「現代版・植民地支配」だと思います。 かつて、アジアの人たちが、西欧列強にこき使われたのと、なんら変わらないと思います。東インド会社だって、会社なんだし。 ただ、企業が欲するのは、あくまで金・労働力であって、政治・公共・領土なんぞどーでもいいわけですから、戦争で領土を得たり、その国を統治する etcは、いらん仕事・無駄なコストですよね。 この点が、「かつての植民地」と「現代の植民地」の大きな相違点でしょう。 また、「なぜ、米国は、無理矢理、民主主義を輸出したがるのか?」って、考えたことありますか? 民主主義国家という形式を作っておきつつ、メディア支配をして根っこの部分(有権者)を洗脳していけば、支配したも同然なのでは?(まあ、「米国が」というよりも、「裏側の企業が」と表現すべきなのかもしれません。) 重要なポイントは、「コーポラティズム」は市民1人1人の力から成り立っている点です。 労働者として、消費者として、有権者として、コーポラティズムを立てていませんか? つまり、民主主義的にコーポラティズムを選んでいませんか?  未読の方には、是非、読んでいただきたいですし、既読の方は、選挙前に様々な復習も兼ねて読んでいただきたい1冊です。 なお、DVD「フード・インク [DVD]」でも、米国食品業界でのコーポラティズム、NAFTAによるメキシコ農民の失業 etcが見れるので、未視聴の方は、是非、チェックしてみてください。 政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書 関連情報




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