アリエル・アトム グッズ

アリエル・アトム PLUTO 6 (ビッグコミックス)

 超高度なロボット刑事ゲジヒトが、恐るべき戦闘ロボット(?)プルートゥの謎の解明に、限りなく迫っていく第6巻。この巻の最後に収められた「Act.47 本物の涙の巻」の中、ある人物(ロボットも含めて、ある人物と言っています)が泣いた時の涙、<あああああ。>と号泣するシーンに、強く心を揺さぶられました。浦沢直樹の作品では「王の涙」(『MASTERキートン』所収)以来かな、涙を流すシーンでこんなに感動したのは。 対象に焦点を絞る(前よりも一段、大きく描く)ことで、スリリングな緊張感を生み出す描写も効果的ですね。本書でそれがよく出ていたのが、「Act.41 サハドの巻」。章タイトルが印字された「建物の窓辺の花」の絵もさることながら、同じ章の中、ゲジヒトの表情にピントを合わせた絵(p.44)が、緊張感を出すうえで実によく効いているなあと。 高度な感情を備えたロボットの愛と憎しみ、怒りと悲しみ、そのジレンマが、一筋縄ではいかない深みをもって描かれているからこその読みごたえ。このレベルを継続して話が展開していくのであれば、著者の『MONSTER』に並び立つ傑作になるのではないでしょうか。 次巻が、今から待ち遠しいです。 PLUTO 6 (ビッグコミックス) 関連情報

アリエル・アトム PLUTO 5 (ビッグコミックス)

天馬博士は完全なロボットを作ったことがあると。しかしそのロボットは目覚めず、目覚めさせるには偏った感情を注入することでバランスを崩す必要があったという。うーん、何か凝りすぎて逆にわかりにくくなってしまったのでは。ゲジヒトの秘密が次第にわかってくるが、また一人最強のロボットが消えていき、アトムが再生されようとしている。伴校長、ひげ親父も登場してくる。 PLUTO 5 (ビッグコミックス) 関連情報




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