京阪宇治線の前面展望動画ですスマホ撮影ですので画質は悪いです.
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京都 電車で行く 桜散策 (SUIKO BOOKS 155)
「電車で行く」というキーワードで他の桜をテーマにした写真集と差別化を図っているようでした。中田昭さんは、これまで京都をテーマにした多くの写真集を世に問うてきたカメラマンですから、私は美しい桜の写真集だと捉えていますが、類書との違いを出したいと言う編集意図もあって、「電車で行く」というコンセプトが付加されたのでしょうか。京都の市バスの系統は分かりにくいと言われています。電車(地下鉄、私鉄の区別なく)の駅からの訪れ方が中心ですと、一見親切なようですが、バス停よりも駅のほうが遠いところが多くなってしまいがちです。当然歩く距離も多くなりますし、1日で廻れる箇所も限定されるでしょう。また西山方面などは、電車だけで廻れる寺院はほとんどありませんので、結構無理をして掲載している感じを受けました。1日乗車券の利用を考えるとバス移動のほうが圧倒的にリーズナブルですし、効率的だと思います。結論から言えば、「電車で行く」という企画意図とは別に、プロのステキなショットを参考にする、知られざる桜の名所はいかに、といった観点から観るのが妥当になると思われます。1頁ずつ1つないしは2つの寺院等を紹介したもので、場所、拝観時間、見所、地図などの拝観データ、電車の駅からの交通アクセスが掲載してあります。サイズもハンディで、京の春を満喫するための桜のガイドブックとしての利用価値は大だと思いました。舞妓さんの普段の着物姿を写し込んだ祇園白川の桜の写真や、向日神社の参道を歩く母子ずれのうしろ姿など、桜と社寺だけでない写真もまた味わい深いものだということを教わった気がします。霊鑑寺の庭園を覆う花弁の風情もまた桜の魅力が伝わってくるでしょう。本書では掲載してありませんが、妙覚寺の塔頭の善明院の紅枝垂れ桜なども好きな桜でおススメします。当然誌面の制約もあり、外された桜の名所もあったことでしょうね。本書を片手に京都を散策されて、何気ない街かどに咲く桜の美しさを感じる時が一番の至福の瞬間だと言えるかもしれません。 京都 電車で行く 桜散策 (SUIKO BOOKS 155) 関連情報