さとうゆうじが見た景色~シリア、パルミラのアラブ城~
![]() サリエリ・アルバム |
正直これほど素晴らしいとは考えてませんでした。歌い手はバルトリであるし、歌唱にはまったく問題ないと想像はしていました。ですがサリエリという偉大な音楽家の音楽を今日まで知らなかった僕にとって、ついついこの作品を手に取るのを躊躇していたところがありました。いまから考えると、まったく馬鹿げた不安だったのです。最初のトラックのアリアが流れると、全身に電気が走るような衝撃を受けました。最後のアルミーダのアリアまで、飽きる事無くいっきに聴いてました。もっともっと多くの人がこのCDを手に取る事を祈ります。 |
![]() レイニー・ボッサ・デイ |
ジョアン・ジルベルトを聴いて以来、ボサノヴァの真髄は、歌とギターにあることを再認識させられた一枚。パルミラの歌はク‐ルな中にも生命力が感じられ、ジョイスにも通じるものがある。一方、彼女を支えるレヴィ‐タのコ‐ラスとガット・ギターの流れが優しく、力強い。そんな「恋人たち」のハ‐モニ‐を、暖かく見守るかのように、ドナ‐ト伯父がバッキング・ピアノに徹している。スタンダードの名曲Tea for Two、Stomy Weatherのカヴァ‐、ジョビンの定番Vivo Sonhando、Corcovadoのカヴァ‐、そしてドナ‐ト伯父の十八番O Sapoのカヴァ‐が特にお勧めです。 |
![]() 篠山紀信シルクロード〈3〉パルミラからヴァチカンへ (集英社文庫) |
1981-82年に出た写真集(全8巻)を再編集して、全3巻の文庫版としたもの。
第3巻の本書は「パルミラからヴァチカンへ」。 パルミラ、アレッポ、ダマスカス、バグダッドと旅が進んでいく。このあたりにくると、もう日本人とは遠く離れた顔立ちになる。そしてエジプトへ。シルクロードなのにエジプトに立ち寄っているところが面白い。やがてトルコへ戻り、イスタンブールからアテネ、ナポリ、ヴァチカンへ。 写真と文章は半々くらい。 写真集としては特別なものを感じなかった。旅の過程に従って、景色や人々が撮影されている。篠山紀信氏の仕事としてはどうだろう。ブームに乗っただけの企画という気がする。 |
人気動画
|
Loading...
|

