戦国野郎 [DVD]
若大将シリーズ以外で加山さんと星さんの共演した映画を探していてこの映画を見つけました。加山さんももちろん素敵ですが,33分前後,抑えた低めのトーンで「いい考えね いいよ 聞かしてやる!」などと言う場面など,「澄ちゃん」とは別の星さんの魅力を見つけた気がしました。この映画は,星さん自身も気に入っておられるそうですが,お二人以外の出演者も皆さん素敵で楽しめました。他にも,「箱根山」,「河のほとりで」など,まだDVD化されていない映画が何本もあると思います。東宝さん,ご検討下さい。勝手な要望ですが,私が年金生活に入る前にお願いします。是非購入したいので。
星新一 ショートショート DVD-BOX
十分1万円の価値はあると思う。1話1話全ての作品のクォリティが非常に高いです。
しかし、過去に放送された作品の一部が収録されていなかったのは少し残念でした。その中に自分の好きな作品もあったのでどうせだったら全部入れてほしかったです。でもその反面10時台の時以前の「プレゼント」などの作品も収録されているので、欲しいと思った方は是非購入してみてはいかがでしょうか。
小さな物語のつくり方
「大変なのは異様なシチュエーション、それができれば、ストーリーはなんとかなる」という言葉は、星新一さんの名著「できそこない博物館」の中の一節です。
本書を読んで驚いたのは、本書の前半で、その「異様なシチュエーション」を求めるプロセスについての詳しい説明があり、さらに具体的な方法に関しても書かれてあることでした。
もちろんショート・ショートを書くことに関しては、本書に書かれた方法が全てではないにせよ、書かれてあるこの具体的な発想法に関していえば、ショート・ショートを書くこと以外にもいろんな創作の局面で役に立つと思われます。
お爺さんがお話をしてくれているような、本書の語り口には好みがあると思いますが、書かれている創作に関する情報量は半端ではありません。
これまでの文書指南本とは一線を画していると思います。
発想法に関して多少でも興味のある方にはお勧めです。
ボッコちゃん (新潮文庫)
なんと言っても、この本には50編もの短編が収められている!この本の特徴は、バラエティ豊かなことである。ミステリアスっぽいのから、SF、ファンタジック(?)な内容のものがぎっしり詰まっている。短編と言っても、予想を反する、想像しきれない結果が待っていることが多い。星新一の代表作ボッコちゃんは、気軽に読める本だと思う。