グイン・サーガ・ワールド3 (ハヤカワ文庫JA)
ページを開いて最初に思ったのが、
グインサーガワールドなのに、どうして伊集院大介シリーズが掲載されているのかということでした。
ここでわざわざ発表しなくてもいいのになあ、と思いました。
3つの連載作品については、
前回に引き続き、それぞれの作者の持ち味を生かしつつ頑張って書かれていると思います。
特に今回面白かったのは「星降る草原」。
リーファのお母さんの過去の話ですが、かなり栗本薫のテイストが入っていたように感じました。
きっと研究されてるんだろうなあ、と思える内容でした。
グイン・サーガ Vol.9 【完全生産限定版】 [DVD]
まるで少年漫画の打ち切りのように終わります。原作は滅茶苦茶長いらしいので皆さんそうなるだろうなぁとは初めからちょっと思ってはいたんじゃないですかね。
それにしても物語後半は主人公のはずのグインさんの出番が…
アニメ続編は作る予定はあるのかな?出来たらいいなぁ。
(128)GUIN SAGA(グイン・サーガ)-陰謀編-
グイン・サーガのイメージアルバムの第二弾です。
前作の<ANIMEX 1200シリーズ>(127)GUIN SAGA(グイン・サーガ)-辺境編-が
非常に出来がよかったので続編はどうかな〜と思っていたら
曲の編曲、構成が恐るべき進化を遂げていて、感動した記憶があります。
もう四半世紀前の記憶です。懐かしい。
あの当時、小説のイメージアルバムでここまで重厚で起伏に富んだ
音楽はなかったですね・・・ドラゴンクエストが登場する前のお話です。
このアルバムでは6巻〜10巻までのいわゆる陰謀編をミュージック化しています。
最初の4曲がグイン一行のパロへの旅を、
後ろの4曲がパロの都とクリスタル公ナリスさまとモンゴール公女アムネリスを
中心とした陰謀劇を音楽化しています。
※このアルバムの初出がレコードだったため、A面B面で分けて構成したんですね〜。
この復刻CDにはライナーノートがないので曲目を簡単に解説します。
1. さらば砂漠~ノスフェラスの王~
壮大なノスフェラスのテーマの中、砂漠を離れ、海に出ようとするグイン一行…。
グイン、イシュトバーン、レムス、リンダ、スニのテーマが流れ、遠ざかる砂漠…。
2. 草原の風雲児
アルゴスの黒太子、スカール様のイメージ曲です。
OPのファンファーレがスカールのテーマ曲、
草原の軍勢を思わせる荘厳な曲の途中、風のように草笛のような軽やかな曲が流れます、
これはスカール最愛の少女、リー・ファのテーマです。
3. 謎の海賊船
グインの旅路での戦闘を、ハードロックで、思いっきり軽快でかっこよい曲です。
グインとイシュトのテーマの変奏曲がながれています。
4. 神の棲む島
無人島に流れ着いたグイン一行、
OPで心を通わせるリンダとイシュトの優しい曲の後に、
襲い掛かる海賊を荒々しいロックの中に戦うイシュトとグインのテーマ、大混戦。
最後、ベースがグルグルと回るような、光の浮上の中で大混乱で終わっていく曲です。
5. パロへ~アルド・ナリス~
パロへ向かうクリスタル公アルド・ナリス様の曲、
軽快な馬車の曲の中に
明るく晴れ晴れとした光のごとく美しいナリス様のテーマと
愛に恵まれず、策謀と心の闇を表したような闇のナリス様のテーマを弦楽器で。
6. 魔道の都
ずばりモンゴールに占領された、暗黒の都市クリスタルをイメージしたロックです。
占領された暗黒都市の中にパロそのものと思える、魔道の妖しさも・・・。
7. 仮面舞踏会~アムネリスの恋~
ナリス様とアムネリス様の政略結婚の為に仕組まれた仮面舞踏会の音楽です。
軽快なワルツの中に美しく登場するナリスのテーマ、そして荒々しいモンゴールの舞踏曲、
扉(仮面を取るナリス)が開くと、アムネリスは恋をする―。
無常の恋のテーマの後―豪奢に幕を閉じる舞踏会の曲。
8. 死の婚礼
冒頭のクライマックスのような曲はマリウス(アル・ディーン、ナリスの弟)の前で
ナリスの手の者に殺されていくミアイル(アムネリスの弟)公子のシーン。
後に流れるのはマリウスが歌う、鎮魂の白鳥の歌―。
その頃、パロでは、ナリスとアムネリスの偽りの結婚式が盛大に執り行われていた。
ナリスとモンゴールの思惑と陰謀が絡み合うように双方のテーマが交互に流れ、
怒涛のクライマックスへ―。
続きは<ANIMEX 1200シリーズ>(129)GUIN SAGA(グイン・サーガ)-戦乱編-で!!
グイン・サーガ Vol.4(完全生産限定版) [DVD]
DVDとしてある程度のボリュームがないと商品にならないから仕方ないのでしょうが、話のまとまり具合からいくとこの第4巻に収められているのは第10話「辺境の王者」で一区切りに見えてしまいます。原作でもいわゆる「辺境編」となるわけですから。
第9話「ラゴンの虜囚」、第10話「辺境の王者」では、グインが辺境の民を従えて、単に戦士であるだけでなく王者としての風格を示すところと、その辺境の民を従えてモンゴール軍を打ち破るところなど、見応えのある場面が続きます。これこそアニメならではの展開で、それぞれのキャラクターや背景の雰囲気などを十分に堪能することができます。
第11話「戦士たち」は、いよいよ中原が舞台となり、今後活躍するキャラクターが何人も登場してきます。次へ繋げていくためのエピソディックな場面の連続ですが、やはり要はアルド・ナリスでしょうか。
特典には「中原地図」と「運命のコイン」が付いていますが、地図はまだしもコインをどうやって楽しめというのでしょう。この作品がどのような年代をターゲットにしているのかわかりませんが、作品中に出てくるモノを再現したからといって喜ぶのはどんな人たちなのか。それよりもっと付けて価値のあるモノが他にあるようにも思いますが。
尚、「商品の説明」に「コインなどを封入した2枚組」とありますが、DVDは1枚です。あとは特典の入った箱になっています。
グイン・サーガ・ワールド1 (ハヤカワ文庫JA)
いままでに何冊かのオリジナル作者以外の方が書かれたSF作品シリーズを読んだことがあります。
最近では野田昌宏氏の宇宙を舞台にしたシリーズなどがありますが感じるのはオリジナルの印象を
壊さないために人物が活き活きとしていないこと。オリジナルの雰囲気を壊さないように注意され
るのでしょうが読む方にもオリジナルではないという先入観があります。
そういう意味では1巻目は当たり障りなくうまくいっていると思います。女性作者の繊細な物語が
中心でまとまっています。
でも30年以上前に読みたかったのはグインの物語。栗本氏は私たちが驚くような結末を用意して
いると信じていました。だからシリーズを追いかけ続けていたのですが幻になってしまいました。
誰かがインパクトのある大団円を書いたとしても所詮はオリジナルじゃありません。
ポッカリとハートにあいた穴が埋まることはないでしょう。