まさにEXOTIC SOUNDS! 再生と同時に、部屋の温度があがるよう… どこかの妖しい森に迷い込んだような、空気感のあるアルバム。 一度お試しあれ☆
『緋色のマニエラ』はホモエロティシズムの生温かな空気が濃厚である。そして、感じさせる時代観は、絡み合う男達の髪型や服装からして、八〇年代風なのが特徴的である。即ち、バブル時代。当時の懐かしさを含みつつも、それでいて緩い理想主義的、或いは歴史修正主義的な時代回顧を頑!として撥ね退けるのが、この愛欲に溺れた男達の姿である。金もあって華やかで良い時代であった、等と皮相的に回顧されることもあるあの時代に対し、その裏に妖しく絡み合う後ろめたい世界もまた存在していたではないか、という一種のアンチを本書は提示している。八十年代文化論の盛んな昨今の時代精神は、本書とどこか通じ合っているのかもしれない。
平山夢明氏のエセーが中ほどにありました。
本書はデッサン集です。ボールペンのみで仕上げた作品もあり驚きました。
なぜ、ベクシンスキの作品には題名がないのかが巻末に掲載された
インタビュー抜粋記事で分かりました。
歴史博物館に常設展示されたり、展覧会出品作完売とか、
ベクシンスキはパブリックとかポピュラーからは極北にあると思われるのだが
それはソ連崩壊前のポーランドという特異性が関係するのかしら。
私は一連のホラーゲームからベクシンスキに親和性を覚えたのでした。
・丸尾末広に興味のある人なら買いの一冊。 ・2に寄せられた文章は荒俣宏・種村季弘・永瀬正敏のお三方。 ・表紙の通り少女椿に関する絵が充実。 ・ただ難点があるとすると、本体のカバーは非常に薄い紙になっており扱いにくい。(遊び紙より薄い)取っ払ってしまえば問題はないんだけど。 ・本体を入れる箱はボール箱。
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