歴代ナンバー1作品です!この頃は中1だったんですけどドラマの切ない片思いSTORYに感動してミポリンに恋してましたね〜(クラスでは静香派だったのですが)はやく見たいです! 携帯のない時の電話のやりとりが懐かしいです!
「野遊び」とは、楽しく自然と付き合うこと、と最初に書かれていました。
「『野遊び』の原点は、身近にある四季の自然に接し、自然の物を食べ、野生の物が持つ本来の味、香りを知ることだ。」と説いています。
山菜採りやキノコ狩りなどの「野遊び」の楽しさを豊富な写真(全ページカラー)と解説で述べています。普段自然と接する機会が少ないものに取って、「山菜ガイド」を見るだけでは、その山菜の近くに行っても「発見する」のが難しいでしょうね。
筆者のような達人に直にガイドをしてもらう方が良さそうでした。特にキノコ狩りのページを眺めていた時にそう感じました。36ページから「役に立つキノコ ラインナップ」の説明にも書かれていますが、「よく分からないものは絶対に口にしないことが鉄則」ですので、尚のことでしょう。
本書の分量の6割は山菜採りやキノコ狩りに費やされていますので、その方面関心のある方には良い指南書となることでしょう。
他には燻製作り、焚火、自然薯掘り、タケノコ採り、水辺の遊びとしてのカジカ釣り、川エビ捕り、イワナ釣りなどを紹介してありました。
筆者はアウトドア&フライフィッシングプロショップを経営し、釣り関係の書籍を多数出されているようですので、本書でも美しい姿のイワナやヤマメやサクラマスを見せてもらいました。我々にとってはアウトドアですが、筆者にとってはそれらも「野遊び」と称するようです。
今年、死んで臭うアオイソメでウナギ64センチを釣って、その美味に感激してから興味が湧き読みました。ウナギは肉食性だが、死んだり弱って川底に沈んだ獲物を丸呑みする。孟宗竹の葉の伸びる時から漁期で、満月の明るい日はダメ、新月の大潮回りが良いとの。オイカワやカワムツの小魚を刺し網で獲り3分の一にブツ切りにして仕掛け針につける。餌のミミズの獲り方、ミミズは小魚やエビに食べられ易い欠点もある。他にミミズの匂いで誘う箱モジ漁(トラップ式の罠)も説明されていて参考になります。なお、ネットで「ウナギの捌き方」は素晴らしい解説で絶対に必見です。此処では手軽なペツトボトル釣法も解説されています。
YOU TUBEで「玄海シリーズ2010 'K 6.22 ウナギ釣り」も参考。
この本には他に山菜とり、キノコ採り、モズク蟹漁、自然薯、葛堀り、松葉サイダー、スズメバチ追い、漆採り、桶作り、ざる作り、わらじ作りなどイラスト、写真などで分かり易く先人の知恵が披瀝されています。
吉村昭の小説「海馬(トド)」の短篇「闇にひらめく」にもウナギ漁師の詳しい話があります。
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