いまひとつ「フリーソウル」という言葉の意味や定義に疎い私だが曲目には文句無し。
テルマ、ダイアナ、エディケンと代表曲では無いながらもお馴染みの曲が続いた後は
有名な曲ではないが良曲が目白押し。
セヴリン・ブラウン、スタイラス、パズルなどブルー・アイド・ソウルも収録されており
70年代のモータウンの別の面が楽しめるのも他の編集盤に無い良いところ。
VOL.3も出して欲しいが、こういった良盤はカタログに残しておいて欲しい。
まず出だしの1曲目でもうノック・アウトです。ザ・スピナーズの『It's A Shame』。 もうソウル史に残る名曲と言っていいでしょう。好きすぎてこのブログでもこの曲で 記事を書いています。素晴らしいメロディがあって、曲が進むにつれて熱くなっていく ヴォーカルがもうかっこよすぎです!
そしてジェーン・バーキンの『Lolita Go Home』。バーキンの可愛らしいヴォーカルと、 弾むリズム、キャッチーなメロディがぴったりです。日曜日の午後的な雰囲気ですが、 ベースはしっかり鳴っています。これがないと一気に曲が味気なくなってしまうんですよね。
そしてフリー・ソウルの定番中の定番ナンバー、コーク・エスコヴェードの『I Wouldn't Change A Thing』。もうグルーヴ感が最高ですね。ドラムのキレが凄いです。そして中盤の サックスがレア・グルーヴ感を高めています。
これまた定番、オデッセイの『Battened Ship』。このアルバムでは定番の名曲を中心に 取り上げているので、外れることがありません。初めてフリー・ソウルに触れるなら、この アルバムがお勧めです。そしてこの曲ですが、光り輝く摩天楼のような華やかなソウルです。 よく伸びるヴォーカル、絶妙のアクセントを加えるブラス隊。いつ聴いても幸せになります。
胸が締め付けられるような切なくて甘い『Hang On In There Baby』も私の中で外せない 曲です。ジョニー・ブリストルのヴァージョンも大好きですが、アルトン・マクレインと デスティニーの絡み合う声と、勢いを増していくなかに天国を見ます。
ジョーンジズの『I Can't See What You See in Me』はじわっと効いてくるソウルの名曲 です。控えめなヴォーカルでスタートするのですが、そのときのベースがかっこいい。良い ソウルには必ず素晴らしいベースが入っています。後半盛り上がっていくところも最高ですね。
12曲目のシスター・ラヴによる『Give Me A Love』はカーティス・メーフィールドの 曲のカヴァーです。ファンキーな曲調と、聴いたことのないくらいファンキーな女性 ヴォーカルがめちゃくちゃかっこいいです。とにかくこのヴォーカルにノック・アウト されてください。
そしてフリー・ソウルで紹介されたことで日本での知名度が一気に上がった、エレン・ マクルウェインの『Toe Hold』。この曲はギターのカッティングが全てでしょう。 キレがあって、ファンキーで。もうこのギターを聴いているだけで幸せです。さらに ヴォーカルもエネルギッシュで素晴らしいです。
重く真っ黒なビートと、超低音のヴォーカルが渋かっこいいエドウィン・スターの 『Easin' In』。じわじわと心に染みてきて、何度聴いてもゾクゾクさせられます。 雰囲気バッチリのベースにも注目。
爽やかなブラジリアン・ブリーズを持ってきてくれる、セルジオ・メンデス&ブラジル '66の『Celebration of The Sunrise』。約1分半の短い曲ですが、その爽やかさは強く 印象に残ります。ソウルのみでなくこういったブラジルものなんかも入っているところが、 『フリー・ソウル』の懐の深いところですね。
とにかくどこから聴いても名曲のオンパレードで、どなたでも満足すること請け合い です。
Reviewed by ちょっと寄り道 [音楽の旅] http://sensun.blog83.fc2.com/
Suburbia主催の橋本徹氏によるFree Soulコンピレーションシリーズ"Lights"。収録曲に関しては意外と地味ながらも、個人的に一番好きな作品。この"Lights"の特徴的な部分は「チャカチャカ」という軽めのギターのカッティングがお洒落な味を出し、重苦しさを微塵も感じさせない。収録曲も割とポップなセンスが溢れた秀曲が多い。Jackson 5なんかが好きな人には特にお薦めのコンピであるように思う。聴いていて全く飽きが来ないし、この軽いノリがとても気持ちを少しハイにしてくれる。女の子に人気が出そうなキュートなナンバーが多いように思う。
Jackson Sistersの曲が2曲収録されているけれど、これらのナンバーの人気はまさしくFree Soulムーヴメントから起因したように思う。それだけに、結構この"Lights"は監修の橋本氏も自信を持った一枚ではないか?と思う。それにしても、確かにこのJackson Sistersの2曲の迫力は物凄いものがある。
僕が個人的に気に入っているのが、まずDiana Rossの"One Love In My Lifetime"。ライナーにも書いてあったけれど、「Dianaのことをメジャーだからって理由でナメてた人は、この機会に聴き直してみてほしい。」と書いてあったけれど、正に僕もそんな感じでこんなに素晴らしい曲があるなんて知らなかった。次にSeverin Browneの"Stay"はかなりお洒落なアコースティックソウル風の楽曲で、本当に心地良い。他にも、Edwin Starrのナンバーの中でも一際目立って輝きを放っている"Running Back And Forth"も素晴らしいし、Free Soulには定番ともなっているEllen McIlwaineの"Wings Of A Horse"は聴いた大きな衝撃を受けたナンバーでもある。
正にこの"Lights"はタイトルどおり光を放った、珠玉の名作揃いであるように思う。
質感は価格なり、参考価格の¥59800円とは 考えられない価格です、私はレッドを買いました。 かなり目立ちますが良く良くみられると質感の チープさは回避できません、取っ手の感触も いまいちヌメリがち、まあ価格なりの期待で 購入されれば、目立つ、オシャレな鞄かも知れません。
このCDを聞いてる間はノリノリで30年前に戻れます。どうも有り難う!
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