カナダのユーコン準州に生まれ暮らす実在の初老のマタギ(仏語でtrappeur,英語でtrapper)の生活を淡々と描いている。とは言っても北極圏に近い彼のテリトリーは都市生活者の私にとっては全く別世界だ。移動手段は馬,カヌー,犬ぞりで、近くの町までは何日もかかる。カヌーもそりも身の回りの素材を使った手作りで、今時こんな生活を送っている人がいるのかと大変驚いた。この映画は、監督のコメント入りで見ると分かるのだが、あくまでリアリティにこだわって作ったそうだ。マタギのノーマン自身や彼の暮らす小屋(新しいのは撮影のためにわざわざ作ったそうだが)など全て実物で、映画の中のエピソードは、ノーマンや、自分も犬ぞりでカナダ北部を横断した経験を持つ監督の、実際に体験した中から選んだものだという。映像美もすばらしく北極圏の移り行く四季や動物やオーロラなど特に奇をてらった映像ではないのだけれど逆に退屈なカットは一つもなかった。
Trapperは闇雲に動物を取るのではなく知恵を持って動物を取るが故、Trapperがいる方が自然のバランスが良く保たれるのだ、Trapperがいなくなるととたんに自然は荒れ果てる、といったノーマンの様々な哲学が映画の中で語られていて、それはそれで強いメッセージとして感じたのだが、しかし私が一番感動したのは、このマタギのような生活が現代も可能であるのをこの映画を通して目の当たりにしたことだ。この映画で描かれている、大自然の中でその一部となって生きているこの人間のなんと賢いことか。「人間はどこまでも賢くて美しい」と、この映画を見て思えるような気がした。
カナディアンロッキーをハイキングをする際に
咲いているであろう花々を調べるために購入しました。
そして、今年の夏、この本を持って
カナディアンロッキーをハイキングしてきました。
バンフやジャスパー、レイクルイーズ近辺を5日間程歩いて回ったのですが
そこで見たたくさんの花々はほとんどこの本に出ていました!
花の色別に調べれるようになっており、
写真も大きく出ていたのでとても調べやすかったです。
名前の由来等も詳しく掲載されており、
読み物としても面白かったです。
花好きの方にはオススメの本です。
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