久保田早紀の1stアルバムである。 久保田早紀というと「異邦人」のイメージがどうしても強いが、 それ以外の曲もすばらしい出来である。 これほど丁寧なアルバムが、あの時代に作られていたのかと、 いまの時代に聴いても、非常に思うアルバムである。 まず、つくりがとても繊細・・・かつ美しい。 詩の内容や曲も、非常に独自の世界観があり、 ちょっとあとに流行の兆しをみせた、オリエンタルの香りと、 中近東の香りを合わせたような感じのテイストに、 久保田早紀の、飾りっ気のないボーカルが非常にマッチしている。 今の歌謡界には、絶対現れないと思う逸材のアルバムに、 あらためて、アーチスト性とアルバムの良さを感じる。
有名な「異邦人」が聴きたくて買いました。この曲は歌詞とメロディーが 上手くー体化してすばらしいです。
「幻想旅行」は切ないですが異国の雰囲気を感じる歌詞がいいなと思います。 久保田さんの歌声だと重く感じることがなくきれいな歌だなと感じました。
何が良いって単純にまず『声』が良い!!
yasuさんの声って歌い上げるタイプの曲でもしつこくなくて、聴いていて凄く安らぎますね。
歌が上手い人は、時に押し付けがましく聴こえてしまって逆に響き難くくなってしまっていることがあるけれど、この人はシャウトもファルセットもビブラートも非常に心地良いです。
そして常々感じているのは自分の声質を良く判ってらっしゃるということ。
歌というのは、高い作曲能力があってこそ始めて開花するものだけれど、その辺に関しては本当にプロだと思います。
今作はカバーアルバムだけれど、選曲・アレンジ共に正解だったと思いますし、これでまたひとつyasuさんの才能の凄さ、引き出しの多さというものを切に実感できました。
自信を持ってお薦めしたい力作なので、ボーダーレスで兎に角いろんな人に聴いて欲しいです。
この妖艶な歌声は必聴間違い無し!!!!
2003年に流れたSANYOのテレビCMを見てこの曲「異邦人」を知りました。当時、卒業論文でアルベール・カミュの同名小説「異邦人」を読んでいたこともあり、また、夏に南アジアを3ヶ月旅したこともあり、この曲は非常に深く僕の心に染み入りました。日常生活の中でふと心をよぎる異国の風景、そしてそこをさまよう旅人のイメージがとても心地よい印象を心に残します。その他、「夢飛行」「ねがい」など、オリエンタルな異国情緒漂う曲は心の中にだけ存在する異国への憧れをうまく歌にしてあらわしているようです。 実際、インドの首都ニューデリーの近くにある町、アグラからジャイプールへ向う道でCMと同じような風景の中を通った時、心の中で「異邦人」が流れつづけていました。
曲目も見てもらえば解ると思いますが、よくこれだけ集めたなぁ〜と感心します。総集編の名に恥じない内容です。選曲が抜群です!一発屋の人はその曲(当たり前ですが(^^;))数多くのヒット曲を持ってる人は代表曲ではなく記憶に残る曲が選曲されてます。聴いてみれば、あ〜この曲!って感じでいずれも名曲ばかりです。懐かしくて当時の出来事がフラッシュバックして涙が出そうになります。洋楽では80年代がブームになりましたけど邦楽でも80年代は本当にいい曲が多かった♪って思わせるアルバムです。文句の付けようがありません。
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