戦場フリーカメラマンはなぜ、身分保障がなく多くの場合には作品・努力に対する適性な評価も得られない劣悪な条件・環境のもと、戦場を撮り続けるのであろうか。この映画の中で泰三や彼の友達であるアメリカ人フリーカメラマン、ティムが語る言葉に見られるように、ピューリツアー賞受賞などカメラマンとしての名声を得たい、一攫千金を夢見たい、死と隣り合わせの緊迫感に魅惑されて、といった個人的な願いや感情もあるかもしれない。その土地で馴染んだ人が戦争の犠牲になる瞬間に出会う経験や自分自身も危機一髪で生死を分けるような経験を重ねる中で、カメラを持つ意味や意義は変わっていったのだろうか。 この映画の鑑賞者はおそらく、泰三の経験を想像し、その時の気持ちを推察することにより、戦場に散った、そして先輩諸氏の死を知りながらも現在戦場を駆けている戦場フリーカメラマンについての理解を深めることができよう。今回のイラク戦争においても日本人フリージャーナリストを含め、数多くのフリージャーナリストの犠牲が起きた。彼らが命を賭して遺してくれた作品が伝える戦争の残虐さが武力による主義主張の行使を止め平和を希求する礎となることを切に祈願する。 戦場に生きる村人達が戦争への怒りや哀しみを抑えて生きる意義や幸せを見出そうとする姿、村人達の互いに支え合おうとする姿には心打たれる。人々は決して戦争の駒や戦場の点ではないし、人々を駒や点にしてしまってはいけない。体制の大義名分に供せられる個でなく、個と個の敬重の上に成り立つ社会であり、世界であること、それが平和の原点であることを認識したい。近しい人の死に触れてなお一層アンコールワットに惹きつけられていく泰三の生き様が示唆するところは深い。
まずはじめに、僕はもう40過ぎのオッサンである。洋邦問わず、わりと幅広いジャンルを聴く音楽マニアだ。
率直なところ若い頃に比べるとずいぶんと感性が鈍くなったことを実感せざるを得ない、最近は特に。
近ごろ、急にその名前を耳にすることが多くなった高橋優。久々に入ってみたCDショップでなんとなく試聴。
つんのめるようなアコースティックなロックンロール。大文字のシンプルなロッカ・バラード。
「いまどーしても、この言葉遣いで、これを歌いたいんだっ!」とばかりに矢継ぎ早に放たれる大量の言葉。
なんだかまるで、普段アタマの中で自問自答しているぐるぐる感がそのまんま転がり出してきたような生々しさ。
第一印象は「うぅ、なんだか過剰な感じ」。
ところがこれがその後数日経っても耳にこびりついて離れない。いやいや、自分のようなオッサンがこんな若造に
ヤラれるわけがない・・・う〜ん、ダメだっ、やっぱり良いものは良い!・・・という訳で、めでたく購入。
長いこと音楽を追いかけていると、何年かに1度、出会い頭に「本物」にぶち当たる時がある。
いや、それは少しカッコつけ過ぎか。
正しくは「本物は、どんなにぼーっと暮らしていても、向こうから勝手に近付いてくる」。
佐野元春・尾崎豊・THE・BLUEHEATS・ミスチル・宇多田ヒカル・Dragon Ash・BUMP OF CHICKEN・・・みんなそんな
感じだったのだよ。
ちょっと褒め過ぎかな??
写真がとてもキレイで、見ているだけでも参考になります。 レシピ通りに作らなくても、様々な料理や盛り付け、器のヒントをもらっています。
『夏目友人帳』の公式ファンブック第2弾。前巻発売時に公式ファンブックを出したばかりなのに、内容どうするんだろうと思っていました。なるほど、そこはニャンコ先生が主役。視点がちょっと違います。
質問コーナーをはじめ、とにかくニャンコ先生についてのページが多いです。というかニャンコ先生がいないページがないのでは? 思う存分ニャンコ先生を堪能してください。
特にページ数を多く割いているのは第1弾のファンブックにもありましたフォトストーリー、『ニャンコ先生満遊記』。これがフルカラーで30ページほどあります。今回は黒ニャンコ先生も登場。行き先の中には白泉社も。
それ以外ですと各キャラクターや各巻についてのページが。キャラに関してはプロフィールなどは一切なし。ニャンコ先生にインタビューする形式など、ニャンコ先生の語り口で進みます。ストーリーガイドは巻ごとに「ニャンコ度」「ホラー度」「ロマンス度」「切なさ度」の4つのパラメーターがあり、巻ごとの特色や見どころが掴みやすいです。
前のファンブックとの大きな違いはやはり判のサイズの違いです。前のは単行本と同じサイズでしたが、今回はエッセイ本などと同じサイズです。ですから単行本と並べておくことが出来ません。そういった点は残念ですが、その代わりイラストギャラリーも大きな判で楽しめます。同時発売の8巻までの話のカラー扉も収録されています。またアニメのDVDの初回版の収納BOXのイラストがピンナップで付いています。(ポストカードも付いていますが、こちらはイラストではなくフォトストーリーverのニャンコ先生)
すごろく、おみくじ、そして緑川さんの描きおろしのページとコメントなどもあり、充実した内容です。が、この厚さでこの値段は……と思いましたので星は一つ減らさせていただきました。フォトストーリーがフルカラーだったので仕方ないとは思うのですが。
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