2010年ももう終わりますが、私の中では、今年一番の名作といっても過言ではありません
この物語は、紫電改という戦闘機に搭乗し、幾多の武勇を挙げ、散っていった一人の若者の生涯を綴ったものですが、
その生き方は、真摯に生きようともがく者なら誰もが、共感できる事実を含んでいます。例え時代は違ってもです。
主人公は、軍国主義に染まった訳でも、自分の力をただただ誇示したかったわけでも、アメリカに憎しみがあったわけでもありません
非常に聡明で、感性の豊かな、文学少年でした。
彼の書いたものが、多数引用されています。その内容は、十分鑑賞に堪えうるものであり、十代の少年が書いたとは思えない、哲学的な真理すら、含んでいます。
そんな多感な少年が、何故兵学校進学を選ぶのか、何故、戦闘機に乗るのか。
そして、彼が本来持つ運動神経と怜悧な知性は、戦闘機操縦の分野で爆発的な進化を遂げます。
その、進化の理由は何だったのか
読んで感じていただきたいと思います。彼は、お国の為とか、大義名分の為に死んでいったのではありません。戦友の命を常に思っていたから、結果的に撃墜王になり、結果的に散華したに過ぎないのです。その裏側には、死んでいった仲間達への、声に出来ない激しい慟哭があったと、私は思います。
決して簡単に読める本ではありません。が、真摯に生きる人々へ、読み次がれていって欲しいと思います。
パナマ運河を念入りに破壊し、真珠湾を軍事的に消滅させた日本軍、ただむやみに 戦果を拡大するわけではなく「アメリカがいい加減嫌になって手を引くにはどうすればいいか」を 模索しながらの作戦となります。
今のところは贅沢な戦争をしている気もする護衛艦隊、GFから長門や陸奥が転属していて、 フィリピン沖で米艦隊と殴り合いをやったりします。
戦争なんてものはバカバカしいものですが、だからこそ真面目にやらねばならず、信義も忘れては いけない、作品のテーマもそこにあると思います。あとは笑いを少々。
世界最強であるはずのアメリカが混乱すると、こうもチグハグになるのは実際の歴史でもあった事。 でも混乱が収まって目標が定かになると手を付けられないのも事実。
他のシリーズよりもキャラクター達が魅力的なこの作品、気が付けばあっという間に通巻4冊目。 もちろん続きを待ってる作品もありますが難しいのか。
イラストを見る限り、そんなに「ちっぱい」ではないと思う主人公、でも気にしてるのね。 登場して早々放り投げられ、最後には海に落ちる彼が「デストロイヤー」と呼ばれる日は来るのであろうか・・・。
どうもこの世界、島津の血が濃いようです(笑)
個人的な感想で書かせていただきます。
2巻の個人的な感想で書かせていただきます。
序章の蓮太郎の行動は、読んでいて清々しく思いました。
新キャラは、ティナ・スプラウトと司馬未織(生徒会長)という少女たちが登場しました。
ティナとの出会いは、延珠がこの場にいったら何て言うか考えての人助け出会いでした。
未織と木更の会話は、怖いです。
今回で木更がやっと刀を使いますが強いです。(1巻で全く使ってなかったので)
天童木更がどうして天童を殺そうとしているか詳しくでてきました。 あの事件は、 謀殺の疑いが濃いらしく、犯人は天童一族の誰かがしたらしい。
蓮太郎は、木更を止めたいために蓮太郎も天童を捨てたのでは。
蓮太郎は、聖天子の護衛そしてティナは聖天子の暗殺をするスナイパー相容れない2人の激闘の果てに蓮太郎は、勝利した。
2巻の読み終えて一番最初に思ったことは、涙が出てくるほど良かったです。
ティナの 私を倒したんですから、その責任、取ってもらいますから
この言葉の意味は? 最後は次巻が気になる展開で終わりました。
御手洗潔は長篇だけでなく、短編でも楽しめる。あの、ちょっと芝居がかった古めかしい丁寧語。彼のセリフ回しが私はなんともいえず好きなのです。一般の人から見ると変わり者、奇人の部類にはいるのでしょうが、その風変わりな性格に魅入られて離れることができない石岡くんの気持ちがわかるような気がします。 『数字錠』では密室状態での殺人が起こり、関係者には全員アリバイがある。見事な推理で犯人を追い詰めるものの、事件の解決を素直に喜べない御手洗さん。彼の優しさが垣間見える一編です。ちなみに、この中で正式に「私立探偵・御手洗潔」が誕生したそうな。 『ギリシャの犬』はまさに御手洗さんの独壇場。隅田川上で誘拐犯を捕まえるのにノミやトンカチ、バールを持ってこいと言い残し奔走します。残された石岡くんや御手洗さんを良く知らない刑事がその言葉をにわかには信じられないのも良くわかる。 個人的には『紫電改研究保存会』が好きです。御手洗さんは最後にほんのちょっと登場するだけなんですけど、この奇妙な話のオチがまさかそんなことだったとは。。。と短いながらもなかなかひねった話でおもしろかったです。 短編集ということで、4つの御手洗さんが味わえるようなちょっと得した気分になる1冊です。
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