「AVを観るのも浮気のうちなんだから! 見ちゃダメ!」 なんて騒いだ日は遠く。AV観るくらいで済んでればカワイイもんよね…と思うオトナになってしまいました。そんな諦念をもって受け入れている(一方的な)ライバル達の「本名の自分」って? と興味本位で読みました。読中感は、居酒屋で隣の会話を聞いていて、思わず耳をそばだててしまう感じ。サワーやビールの杯を重ねるほどに女の子たちがぶっちゃけていくのがリアルです。居酒屋ならば割り込んでいってお酒を酌み交わしてみたい子もいます。憎からず思っている男友達みたいな距離感で、女の子たちの本音を引き出していく巧みさは、さすが天下の(男の子のバイブル?)プレイボーイの記者ですね。
結局は、8人が8人とも全く違う人生で、違う思いをもっていて。天職と言い切る子もいれば、いわゆる複雑な事情を抱えてAV業界に足を踏み入れた子もいて、家族感や恋人との距離もそれぞれだし、悲壮感ばかりでも、楽観的なばかりでもない…当たり前といえば当たり前。人に歴史あり。女に奥深い歴史あり。リスペクトをもってそれを浮き彫りにしたところに、本書の特徴があるんじゃないでしょうか。「じゃあこの子のビデオなら観てOK!」っていう気にもなりますが、理解がありすぎるのもかわいげないかな、って、女心は複雑なわけです…。
タイトルが秀逸。「名前のない女たち」=企画AV(アダルトビデオ)に出演する女性がテーマとなっている。
11章に分かれた構成で、1章ごとにAV女優と著者の対談が描かれている。
AV女優といっても名前はほとんどの人が知らない。
過去に数回出ただけで今は風俗店で勤務しているような女性が多い。
著者の中村さんが最後の章で筆を置いた(アダルト出版社から足を洗った)ことを書いているが、1章から読み進めていけば、取材をしている側である著者自身もだんだんと病んでいく姿が良く分かる。
良くある話がテーマになっているが(レイプ・売春・鬱・自殺など)、
体験した本人が語る様はとても耐えがたい。こんな話を直接聞いた著者が病んでしまうのも分かる気がする。
そういう話が得意な方にはお勧めできますが、嫌悪感を抱く方は1章も読み終えることはできないと思います。
これはハマる人にはハマる作品です☆ AVにカラミだけを求める方には不向きの作品ですが、競泳水着を着た巨乳の お姉さんのトレーニング姿やマッサージで身を悶える姿に興奮できる方には 超絶オススメ出来る作品です。
私的には内容はもちろんなんですが、オープニングの奈々さんの 作品解説時の甘く透き通ったボイスと水着越しの爆乳姿に一撃でやられてしまいました。
特に後半のマッサージのチャプターでは男優のなめらかな手つきに 奈々さんがピクピク反応してる姿を見てめちゃめちゃ興奮してしまいました。
たぶんこの作品は佐伯奈々さんファンであっても評価は分かれると思いますが 着衣での競泳水着作品を楽しめる方ならオススメできると思います。
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