ティアーズとスマイルズどちらか迷ったら、こちらをお勧めします。BGMとして聞けば嫌なことがあっても気分転換になりますよ。
同時発売された「スマイルズ」とコントラストを成す、ウェットで感傷的なバラードをピアノ1台をバックに元TOTOのジョセフがしっとり歌いこんだ作品。
「スマイルズ」同様、選曲はオーソドックスで、「べた」と言われても仕方ないほどのヒネリの無いものだが、逆に正当な歌唱力が無ければ取り組めない選曲ともいえるし、レンジの広いリスナーにアピールすることにつながるのだと思えばマイナスではない。
個人的には、プロコル・ハルムの畢生の名曲Trk4を敢えて淡々と声を張り上げず歌った感性、エルトンのペシミスティックなTrk3をカッチリと力感を込めて歌ったセンス、ポール・ヤングの英国的なセンスをポップス感覚で料理した歌唱力、エリック・カルメンの大ヒット曲Trk9をリスペクトたっぷりに歌ったあたりなどにジョセフに対しての好感を持った。
衝撃や派手さには縁が無い作品ではあるが、姉妹編「スマイルズ」あるいは2年前に出た同種の作品「Two Of Us」とともに、BGMとして何度も楽しめると思う。
1.見つめていたい 2.寂しい夜 3.悲しみのバラード 4.青い影 5.トラック・オブ・マイ・ティアーズ 6.恋 7.エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ 8.アールウェイズ・オン・マイ・マインド 9.オール・バイ・マイ・セルフ 10.ティアーズ・イン・ヘヴン 11.シー 12.マイ・イモータル
実物のCDの曲目では以下の通りです。
1. Swear Your Love
2. Say Goodbye
3. Sometimes You Win
4. Where To Touch You[remastered]
5. Going Home
6. Stay With Me
7. One More Night[remastered]
8. Gotta Find It
9. Letter To God
3曲目はJaRのアルバムScene29の12曲目のやつです。
4と7曲目はアルバムThe L.A. Project IIの曲ですね。
なお、5曲目はジョセフウィリアムズのアルバム3の曲と同名で
思わずニヤリとしましたが、全く別物で映画のサントラに入って
そうなインストです。
ジョセフウィリアムズの歌声が好きな人向けのアルバムです。
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