時系列関係なく書き連ねてゆくスタイルがいかにもディランという感じで面白い。 折に触れ様々な時期のことも語っているが、主に語られているのは 幼少期からデビュー期、ウッドストックでの隠遁生活から「ニュー・モーニング」製作期、 「オー・マーシー」製作期である。 ディランにとっての出発点あるいは再出発点となった時期から語ってゆこうという思惑なのかもしれない。 自身の体験が非常に詳細に書かれていて興味深い。 というよりは流し読みするにはあまりに情報量が多い。 買ってじっくり読む本だろう。 曲の作り方、フォークについての関心からこれまで読んできた書物、出会ってきた人物、政治など。 スポーツやジャズ、ヒップホップへの関心についても書かれていて 嗜好が広い・・・が、やはりこれほどの人物なのだということが 逆にとてもリアルに伝わってきた。 全体的には親しみやすい調子で書かれていて読みやすいと思う。
やっぱり、CDで聴いているよりも、
歌っているディランを映像で見るほうが、
すきだなあ。
ボブ・ディランのことを語る人々が、
むかし、ちょっとひどいことをされた人であっても、
みんな嬉しそうに話しているのが印象的だった。
この『ノー・ディレクション・ホーム』を
見る前に、『ボブ・ディランの60年代』を読んだのですが、
順序は逆でした。
本で大切な内容と思われるところは、
この映像にほとんど入っていた。
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