1:SF・ホラー編、2:ミステリー編、3:アクション・ドラマ編に分かれていて、それぞれ作者のセンスを堪能できます。
おそらくは「ホラーとミステリーの間にある、人間の性質の闇の部分」への誘導に絶妙の味があるのだと思います。
闇に関するストーリーは意外性に包まれていますが、同時にやはり人間ならではのものです。
そしてコミカルに!!
新旧世代の対決がどんなところにいたるのか、と興味をもってみていました。
父と子の間に、異なるところと、共通するものとがあるので、いずれそれらは新しいものへと乗り越えられなければなりません。
「舞」がでてくる可能性もあったのだ、と何かで読みました。これはすさまじいですね。
絶望すれすれの状況の中で、わずかばかりの光がみえる。
そして、人の業が、ちっぽけな存在である人間の情で緩和されていく。
なあばすぶれいくだうん、への客演も面白かったですけれども、やはり本編が良いので、実際に連載されるのは、次の展開が期待されて楽しいものです。
何が何でもブラック・ジャックである。彼のイメージ、業績、ポリシー、性格、生き方、ピノコとの関係や、作品そのもののヒューマニズムとシニカルな視点が、今、ここに甦る!
とまあ、そんな感じだろうか。少女マンガ家から少年漫画・劇画家、最近は見なかったベテラン作家まで、オムニバス追悼特集のようなごった煮の味わい、迫力である。
作家としては、巻頭を飾っていた青池保子、とりを取っていた永井豪によって、この1冊は幕を開け、閉じるように非常にうまく編集されていたと思う。なかなかにマニアックな人選だが、1よりはこの2の方が面白いと思う。
『軽井沢シンドローム アニメ・ヴァージョン』というタイトルからは、一見、如何にも『軽井沢シンドローム アニメバージョン』(1986年3月21日発売)のDVD化であるように錯覚されてしまうのですが、内容自体は、最初にアニメと実写で制作された『軽井沢シンドローム』(1985年7月5日発売)の実写部分だけを機械的に切り取ってアニメ部分のみにしたもので、収録時間も予告編込みで69分と短くなっています。
実写部分がごっそりと削除されている分、大切な台詞の数々や、記憶に今も鮮やかな音楽が相当量抜け落ちており、その為、物語の流れが唐突に変わったり、登場人物の心の動きが急に見えなくなってしまったり……オープニング曲に至っては全てカットされているという大変な状況となっています。最初、ジャケット裏の「このDVDはオリジナルマスターから、アニメバージョンに致しました」云々――という注意事項に気づかずに見始めてしまい、「何かおかしい、何か変だな……」と首を傾げながら本編を見終えた後、エンディング・クレジットに、実写部分出演の女優さんらや、実写部分担当スタッフ諸氏のお名前までが流れたのを見て、初めて「ああ、それで!」と納得したような次第です。
制作当初から、何故、この作品に実写部分の挿入が必要なのか、制作側の意図が今一つ解らなかったのですが、その実写部分だけが無いこのディスクもまた、発売・販売側の思惑が読み取れない「別作品」となっている感じです。ベテラン揃いの声優陣の見事な声演を、「デジタル形式のダイジェスト版」のような形で取り敢えず手元に確保出来た、というだけでも、ひとまず星3つの価値はありますが、作品そのものの魅力は残念ながら半減しています。
将来、1986年発売の『軽井沢シンドローム アニメバージョン』がノーカットでDVD化されたならば、必ず購入して、迷わず星5つを送ります。
買いです。と言うか、買うのが義務です(笑
文庫版で「たがみよしひさ集」が出ました。
しかし、アンダーグラウンドは掲載されていませんので。
コンプ&読んでみたい方はどうぞ。
原作付なので破綻は無いですよ。
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